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ヴァチカン庭園からの眺め
正面に見える建物は絵画館(ピナコテカ)
今日の記事はヴァチカン庭園の写真尽くしで行きますね。
日本からネット予約していた「ヴァチカン庭園バスツアー」
午前10時にスタートだったのですが、
これにギリギリ間に合った!というお話です。
カタール航空でローマのfiumicino空港に着いたのは朝の7時半。
飛行機の中で何もしないで食べてばかりいたので
朝食は当然パス、すぐにタクシーに乗り、宿に向かいました。
タクシーは空港から市内までの定額料金50ユーロ、
ちょっとイライラする渋滞も定額だから安心でした。
ローマに着いてまずしなければならないこと、
それは 前回お話ししたe-simの設定です。
何しろ初めてのことだから緊張したけれど、思ったより簡単に設定が進みました。
これで安心!と思った矢先 早速ローマのアパートのオーナーから
WhatsApp経由でメールが来ました。
何時に着くのか?というものでしたが、
朝の到着時間も確認してチェックインは2時からだけど
美術館の予約時間もあるので荷物だけ預かってもらえるOKももらっていたのに
「どこの航空会社で便名は?」などど聞かれ
「何でそんなん聞くん?」と思いながらも便名を調べて返信したりしました。
ローマ、朝の渋滞のタクシーの中のやりとりです。
オーナーは「その時間は自分はアパートにいけない」
「10時半なら着く」と、呆れた返事。
「アパートにいない?荷物はどうしたらいいの?」と私。
しばらくして、画像付きのメールが来て
「ここに荷物を預かってくれるところがある。アパートから近いからそこに預けて。
私はアパートで待っている。」という返事。
どんなところかわからないけど、アパートには近いから
とりあえず行くしかないか!とタクシーで行ってもらうことにしました。
ところが、行ってみると そこは 無人の荷物預かり所。
コインロッカーがあるだけで、しかも空いているのはゼロ、
第一 大きなスーツケースなんて無理なサイズばかり。
ネットの画像だけではわからなかったのです。
オーナーに電話!
「指示されたところに行ったけど、無理だった。どうしたらいいの?とにかくアパートに行きます。」
ブチ切れ寸前の私。こんな切羽詰まったときのイタリア語、
相手に通じているのかどうか・・・
あんなにメールはすらすら行ったのに、電話は声が途切れてうまく通じないのです。
簡易コインロッカーからアパートはすぐでした。
中庭のある立派なビルで、入り口の大きな門は開いていて、
中にこの建物の管理人さんの詰所があるようなところでした。
男性が一人私たちに声をかけて来ました。
その人が管理人さんのようで、アパートのオーナーのことも
よく知っているようでした。
ここで またメールのやり取り。
「着いた。早く来て。」
「10時半になる」
「10時に予約してるから遅れたら庭園バスに乗れないやんか!」
「オーナーは10時半しか来れないんだって!どうしたらいいの?
もう時間がないよー」と、なんかずっと心配してくれている風の管理人さんに
嘆いていたら、な、何とその管理人さんが
「だったら 私が荷物を預かってあげる。ここでしっかり見てるから行って来なさい。」
と 一言。
「えーっ?いいんですか?ありがとうございます。」
その時、管理人さんは私たちの神様、仏様、法王様になりました。
荷物を預けて、ヴァチカン美術館の入り口まで歩きます。
当日券で入る人たちの長い列を抜けて予約の列に着いたのは5分前、
何とか間に合って、手続きをして、バスに乗れました。
窓のないオープンバスで45分、
ヴァチカン市国にありながら知らなかった広大な庭園をイヤホーンガイドを聞きながら進みます。
バスに乗り、庭園の至る所から見えるクーポラを眺めて、
やっとローマに来た感じがしました。
このあと、美術館もセットになっているので見学。
ヴァチカンは広くて観るべきものが多すぎるのですが、
今回は 絵画館から回って見たので比較的楽に観られました。
絶対に外せないシスティーナ礼拝堂では、ゆっくり天井画を愛で、
初めて経験したクラシックなエレベーターで出口付近まで来て、
途中、別行動をした友人を待っていると
カナダから来たという中学生?が話しかけて来ました。
日本が大好きなんだとか、日本に遊びに行ったとか。
涼しい綺麗な目の少年だったなあ。
今回の旅の中で、日本に行きたい!という人より
日本に行ってよかった!という経験済みの人が多くなっていると感じました。
アパートのオーナーからメールが来ました。
「美術館はどうだった?アパートで待ってます」
「親切な管理人さんのおかげで予約時間に何とか間に合いました。」
もう、文句もいっぱい言いたかったけれど、
何だか面倒くさくなって言いませんでした。
オススメのレストランもメールで教えてもらって
行ったら、とても美味しかったしね。
ま、いいか。
次回は その美味しかったレストランから夜のサンピエトロ広場までをアップしますね。