花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

久見崎の石仏 歩き回り大汗 2023/06/26(鹿児島)

2023-06-27 20:18:55 | 史跡巡り
6月26日(月)薩摩川内市久見崎ではネット情報で知った石仏を訪ねました。

最初はお不動さん 以下の画像は6月26日に撮影


歩いて探せる気がして車は公園近くの道路脇広場に止めました。庵ノ平(あんのひら)ため池付近の知元庵(ちげんあん)跡を探すものの見つかりません。

集落を反時計回りに歩いた東側の田圃近くで目に入りました。両側は仁王像の一部かと思われます。

個人で管理されている感じ


すぐ近くの民家庭先の方に尋ねると、お不動さんとのこと。庵ノ平ため池は道路に沿った用水路をさかのぼった所にあると教えてもらいました。

<知元庵跡へ>

ため池があった 庵ノ池とも呼ばれる


知元庵跡についてはグーグルマップを見ていて気付き、検索すると「薩隅石造物巡行」さんのページで2015年の詳しい調査情報がありました。以下の記事にも参考にさせて頂きました。ありがとうございます。

標柱も案内板もありませんが、知元庵跡はどちらでしょうか。右は道が残っているが行き止まりのようです。フェンスに沿って左へ進みました。

入口先に少し石垣のようなものがあっただけ


池を回る踏み跡があるようで進んで行きますが、左手の林は斜面で石仏や石塔のようなものは見当たりません。ついには倒木で先に行けず引き返し林の中を探しますがダメ。

スマホを持って来ず、情報を照らし合わせることができず10分ほども探し、仕方がないかと諦めました。

入口は右手だった 階段もあるのでこの先か


上り口周辺の草木が茂って半ば隠れていましたが、池の右手にしっかりと石段が続いていました。上を見ると石塔らしきものが見えました。

木間からの光が美しい石塔群


史跡巡りとは言っても、私の場合は歴史性や宗教・学術的意義まで理解できるはずもなく、単に仏様とその空間の雰囲気を感じたいだけです。

仏様が2体


手水鉢や石灯篭のようなものが倒れ、最近人が訪れたような感じもありませんが素晴らしい雰囲気に感激。

11時53分 真上に近い光の差し込み具合


私が生まれ育った吹上浜の海岸近くの林に雰囲気が似ていて、いつまでもここに留まれるような心落ち着く場所でした。

大日如来坐像(金剛界大日如来) 台座石の角に刻まれた顔


如意輪観音坐像


動画も記録すれば良かったと後で気付きました。この日は朝方通り雨が降り南風で蒸し暑く、歩き回るうちに汗でメガネが曇り目にも汗が入り込み散々でした。

<加治屋の阿弥陀像>

県道に出ると庵ノ平池への目印とされていた県道横の消防団車庫はすでになく、「川内観光交通のりば」になっていました。

滄浪地区松ケ鼻墓地


県道向かいの共同墓地を過ぎてこの先の集落内にある阿弥陀様を訪ねました。川の方へ少し下って行くと昔からの店と簡易郵便局もありました。

民家角地の阿弥陀様


想像したよりも大きめで風化が進んでいましたが、どっしりと落ち着いた雰囲気でした。

台座の石にも先ほどの仏像と同じような装飾があった


知元庵跡の石仏とこの阿弥陀様、さらに鹿児島市西佐多町(吉田町)前宗の観音様は作者が同じとのこと。

グーグルマップで見た時は北向きと思っていましたが、実際は東向きでした。ここは普段人が多く通る道で人々に親しまれている仏様でしょう。

東に進むと日和山(ひよりやま)


小高くなった場所には想夫恋(そうぶれん)の踊り場がありました。

想夫恋踊りについて鹿児島県のページから引用紹介します。

川内川の河口左岸に位置する久見崎地区に,古くから伝えられた盆踊りです。慶長2年(1597),慶長の役に出兵した島津軍は,ここ久見崎港から出航したと伝えられますが,朝鮮で戦死した帰らぬ夫や子らを,国もとに残った女性たちが供養するために踊ったのが,この踊りとされています。(引用終わり)

お地蔵様


踊り広場の西隣には多くの石碑や石塔が並んでいます。その中で新しいものと思われるお地蔵様です。

木の葉の間から小さな光が届き、お地蔵様の前にホタルが飛んでいるように見えます。

久見崎公園のハマボウ


この後は久見崎公園に移動し、南側の湿地帯に咲くハマボウを見に行きました。湿地帯での土砂除去作業継続が影響しているのか、ハマボウの木が弱って例年よりも花は少なめでした。

一番きれいに咲いていたのは公園内のこの木でした。蒸し暑い中を昼食も摂らずあちこち巡り、汗を一杯流しながらも石の仏様に接することができました。健康に、家族に、感謝、感謝です。
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川内原発 安全を願い周辺巡る 2023/06/26(鹿児島)

2023-06-27 16:04:29 | 日記
6月26日(月)尾白江ハスの後は川内川河口南部の原発周辺を巡りました。

10時48分 寄田(よりた)の棚田 以下の画像は6月26日に撮影


川内原発から南側へ約2km、数年ぶりに訪れると全体の7割ほどが休耕地になっていました。深刻な獣害があるのか、田植えがされた区画はいずれも電気柵で囲われています。

道沿いのアジサイ 花も終わりが近い


棚田近くの民家に通じる道はきれいに整備されアジサイの挿し木もあり、この地に住む人々の優しさを感じました。

小比良池 オニバスらしきものはここから見えず


10年以上も前にはオニバスを撮影しましたが、最近では咲いていないようで池に下りる道に踏み跡はありません。

久見崎の民家入口で見かけたニチニチソウ


まるで鉢が地面に埋め込まれたような感じです。苔のようなものが丸く育ち、そこにニチニチソウが植えられたのでしょうか。

左側の長板には花鉢が並びそうで、家主さんは花好きなようです。

久見崎(ぐみざき)共同墓地と石垣


川口の砂山のような地形ですが、多くの石が積まれています。空き区画や廃屋もありますが、古くからの集落であることが窺われます。

川内火力発電所は昨年4月に廃止された


川内川河口の北岸に残る火力発電所跡地は、資源循環に関する課題解決を図るために活用が進められようとしています。中ほど右側に白く見えるのは甑島航路の高速船です。

ここから2kmほど川上には大リーグ大谷選手のホームランで有名になった兜を制作した甲冑工房丸武があり、多くの時代劇撮影などで使われています。

原発を迂回する避難道路(3.1km)


2020年10月から工事が進められ、大部分の工事が終わったようです。新しいラインが鮮やかで、県道の新路線として近く利用開始されそうです。

林地開発許可済標識(一部のみ表示)


避難道路開通に伴い川内原発周辺の県道区間は、九州電力に移管され原発防護対策が強化されるとのこと。専用道路になり一般車は通行禁止でしょう。

現在でも原発区域境界には高い鉄条網が張り巡らされ、20m置きほどに監視カメラが並び警備員が巡回し、車で走っていても気持ちが悪いほどです。

原発事故への不安は尽きない


川内原発ができて40年以上が過ぎ、その間には東日本大震災の発生で3号機建設計画が消えました。

原発はすぐそこ 久見崎駐在所前


太陽光発電や風力発電計画も進んでいますが、各地原発の運転延長が決まり当分の間は安全運転と外部からの加害行為がないことを祈るしかありません。
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尾白江ハス そろそろ見頃か 2023/06/26(鹿児島)

2023-06-27 13:37:12 | 
6月26日(月)梅雨前線が九州を北上、朝方は通り雨が降りました。

9時26分 尾白江(おじろえ)ハス 以下の画像は6月26日に撮影


薩摩川内市尾白江町(隈之城)のハス池には、2019年3月に志布志市の「ふいやしき公園」から株分けされた大賀ハスが植えられています。

場所が判りにくいので周辺のことも含めて紹介します。JR隈之城駅からは南南西方向に直線で1kmほどの休耕田の一角です。

国道3号隈之城バイパスの東側 駐車場からハス池まで60m程度


隈之城駅側からは国道3号バイパスのガード手前の細道を南側に300mほど進むと、株式会社技研の東隣に5台程度の駐車スペースがあります。

狭い農道の西側が駐車スペース 画面外のすぐ左側が技研


グーグルマップの航空写真では位置関係が判りますが、ストリートビューは2013年に記録されたもので現在のハス池や建物は表示されないのでご注意ください。

北側から見たハス池


地元の方が大切に管理されていて、昨日頃に草刈をされたようで土手がきれいになっていました。今年もお疲れ様です。

ハスの案内板 駐車場は画面外の左奥


ハス池から南側を見る とにかく道が狭い


農耕道路のため軽トラの幅しかなく、離合ができませんのでご注意ください。

グーグルマップのストリートビューとは違って、自分で走ると狭さを実感します。大きな車は通行できないかもしれません。

いちき串木野市方向からは3号線隈之城バイパスの尾白江交差点を右折、180mほど先で左折して農耕道路を140mほど進み、ハス池を過ぎた60mほど先の左手が駐車スペースです。

あいにくの天候


南風が少し強めに吹きハス葉が揺れ、蕾があちこちに伸びて一部咲き始めていました。

見頃は7月上旬か


水草が所々伸び出していますがハスとのバランスを崩すことなく、トンボも見かけて良い雰囲気です。

風に揺れる葉


前回訪れたのは2021年7月18日、ちょうど見頃でした。こちらからご覧ください。

大賀ハス


大賀ハスは鹿児島市都市農業センターにも咲いています。鶴丸城(鹿児島城)跡の堀に咲くハスよりも少し小ぶりです。

周囲から時折ウグイスの鳴き声が聞こえてきましたが、車の走行音に邪魔されて惜しいことです。この後は西側の川内川河口の久見崎に向かいました。
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