花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

指宿市 中川ごちょう踊り 2014/01/01 (鹿児島県)

2014-01-01 18:28:11 | 祭り・伝統行事
2014年新春、おめでとうございます。
きょうは指宿市西方の中川集落に伝わる「ごちょう踊り」が同地区公民館近くの高祖(たかす)神社に奉納されました。



「ごちょう」は農民の踊りをご覧になった島津の殿様が「強張な踊り」だと評されたことが由来のようです。鉦や太鼓の楽譜には「五調」と書かれていました。



中川地区公民館に集まった踊り保存会の方は朝夕顔を合わせるようなベテランぞろいです。準備の整った11時には鬼神の先導で50mほど先の高祖神社に列を進めます。







狭い境内での踊りは5分ほどで終わり、お神酒をいただいてすぐに一行は公民館へ戻ります。ごちょう踊りは鹿児島県内に伝わる太鼓踊りとは趣がかなり異なっています。





鬼神が4体現れて先導役を果たしますが、踊りには加わらずに独自の動きをします。観客の頭を扇でなでたり鬼神同士で切り合いの仕草もありました。





女装して小太鼓を棟に抱え込む踊り子が一人います。踊りは鉦叩きがメインですが衣装が派手で顔には鼻筋をくっきりと描く化粧をしています。少し異様なほどで他の太鼓踊りには見られないものです。

戦の様子を表した感じはなく踊り方や衣装の違いなど興味深いところですが、元旦に行われることも特徴です。公民館前での踊りは15分ほどで終わりました。すぐに衣装を着替えて新年会が始まります。

今日は特にカメラマンが多くて踊り子さんたちも驚いておられました。お互いの画角の中に入り込む形になって撮影しにくかったようです。







このような祭りでは子供たちが鬼に驚いて泣きだすのがお約束のような場面ですが・・・鬼神に頭をなでられると元気に暮らせるそうです。この子は慣れているのか・・・どちらかと言えば迷惑そうな顔をしているのが可笑しかったです。

新年早々から元気な踊りを見せてくださった保存会の方々に感謝です。
今年も季節の花や風景を撮影してアップしていきますので「花浄土鹿児島ブログ」をよろしくお願いいたします。皆様にとって2014年が良い一年になりますように。

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