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NHK大河ドラマ「べらぼう」始まる

2025年01月06日 07時22分29秒 | TV番組

1月5日から、NHKの新しい大河ドラマ「べらぼう」が始まった。主演は横浜流星さんで、吉原の貸本屋から、写楽、歌麿を世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった蔦重こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く物語である。大河ドラマの舞台が吉原で、花魁がいっぱい登場するドラマなんて、NHKとして大丈夫なのかとまず心配した。吉原は幕府公認だが、いわゆる遊郭、遊女屋であり、社交の場でもあった。花魁は、もてなし 役として高い教養を身に付けていたかも知れないが、要するに、遊女、女郎(売春婦)である。売春は江戸時代は公認され、まさに浮世文化の象徴となっていたが、今では新宿の「トー横」のごとく、暗い世界の恥部の象徴として、マスコミでも取り扱われている。江戸時代だと大河ドラマになるほどの風俗となるとは、落差に驚くばかりである。当時の遊郭や花魁は、浮世絵にも数多く描かれており、まさに浮世を象徴する江戸風俗であった。今回の大河ドラマもまさにそのあたりにスポットをあてた物語といえる。

自分の住む品川宿も、江戸時代は、「北の吉原、南(美南見)の品川」といって、いわゆる遊郭の茶屋がいっぱいあったが、吉原は、幕府公認、品川は、半公認であったようである。品川で一番大きかったのが、「土蔵相模」という置屋で、落語の「品川心中」や「「居残り佐平治」の舞台や高杉晋作や伊藤博文らの幕末の志士たちが密儀を行った場所でもある。毎年、宿場まつりで「おいらん道中」が披露されるが、実際には、「おいらん」と呼ばれる女郎は吉原だけで、宿場にいる女郎は、飯盛女と呼ばれていたようである。しかし、おいらん道中を見ていると間違いなく江戸風俗の雰囲気を味わうことができる。

浮世絵についても、フランクフルト駐在時代、約10万点もの浮世絵を収蔵する酒井コレクションの方と知り合い、浮世絵の展覧会やドイツ初の摺りの実演を企画した関係で、浮世絵にも興味を持ち、大分詳しくもなった。我が家の壁にも、花魁や美人画の浮世絵が飾られている。そんなわけで、今回の大河ドラマは大変楽しみである。美しい花魁の姿や江戸風俗を垣間見たり、浮世絵の美人画がたくさん見られるのではないかと楽しみにしている。

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