旅行好きが高じて莫大な量のアルバムが我が家の押入れを占拠している。1冊が40頁もある超分厚いアルバムから10頁程度の小さいものもあるが、全部で60冊位はあると思われる。どのアルバムも単に写真を貼ったものではなく、写真の切り抜き、写真の解説、観光名所の説明書き、旅行パンフレットの切り貼り、旅程表等まで綺麗に整理して貼ってあるカラフルなアルバムになっているので、とても捨てがたい代物である。
自分には芸術的センスはないが、アルバムだけは人からよく褒められる。旅行パンフレットを見ているようで、とても楽しいし、行ってみたくなるという。そんな声にほだされて数十年にわたって旅行に行っては綺麗にアルバムを整理するのが一つの趣味のようなものになっていたが、ここ数年は方向転換を試み、メインのアルバムは、自分のホームページ上に掲載し、台紙に貼る従来式のアルバムは、人が写った写真から厳選し、大幅に縮小している。ホームページ上の写真には、日本語と英語のコメントを付し、人が写った写真は、プライベートアルバムとして、関係者のみが見られるようパスワード付きで掲載している。
今までの作成してきたアルバムは、自分が死ねば、家族によって捨てられるだけだから、今のうちに処分したいが、場所は取るものの捨てるのはもったいないという思いであった。一種の終活の作業とも言えるが、昨年、「自分史フェスティバル」の会場で、写真のデジタル化サービスのことを知り、これだと直感し、早速利用することにした。
サービス期間ということもあったが、アルバムを箱に詰め放題で1箱9800円でそこにある写真をすべてデジタル化してくれるという。写真を1枚1枚すべてデジタル化してくれるだけでなく、アルバムのページ全体もデジタル化してくれるので、今まで苦労して作った解説付きのアルバムがすべて保存されることになった。
今回6箱分のデジタル化を注文したので、1箱に25kg位のアルバムを詰め込み、全部で約50冊(150kg位)のアルバムをデジタル化することができた。写真枚数にすると15000枚位になるので、総費用、約6万円は極めて格安であったと感じている。デジタルカメラでない古い写真は、すべて画質の補正もやってくれるので、写真がより綺麗に蘇るのも嬉しい。自分でやるには技術的にも時間的にも不可能に近いので、大変便利なサービスであるといえる。
重さにして150kgもあったアルバムが6枚のDVDにすべて格納されているのだから、驚きである。容量的にはそれを1枚のDVDにすることも可能である。それに写真が劣化することもないので、長期間の保存に耐えうる。また、簡単にパソコンやテレビと接続して、大きな画像でいとも簡単に今までのアルバムの写真をいつでも自由に閲覧できるのも魅力である。当初、画質を心配していたが、テレビに大写ししても問題ない位の画質を維持している。パソコンだと画像の拡大も簡単なので、自分で作ったアルバムに貼られた小さな文字の説明書きも十分に読めることも確認で
きた。ひとまず、すべての写真をDVDからパソコンに取り込み、時間があったら、整理、編集したいと考えている。とにかく便利な時代になったものである。
今回は、昔のアルバムから順番にデジタル化したので、まだ、2007年以降のアルバムはこれからであるが、なるべく早い機会に追加注文することを検討している。これだけ、綺麗にデジタル化できるなら、古いアルバムも未練はあるが、徐々に捨てることにしたい。古いアルバムは、かさばるので、子供や孫に間違いなく捨てられる運命にあるが、デジタル化しておけば、場所も全く取らないので、ずうっと保存されていくと確信する。古いアルバムの処理に困っている人がいたら、すぐにでもアルバムをデジタル化し、断捨離することを強くお薦めする次第である。
写真をデジタル化してくれるメーカーもいろいろあると思うが、参考までに今回利用したのは、自分史フェスティバルに出展していた「節目写真館」という会社であり、利用者としてお薦めできるので、興味のある方は問合わせてみたらどうでしょうか?
HP: https://fushime.com/