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60歳から幸せが続く人の共通点

2025年03月16日 10時35分21秒 | 人生

先日、ウェルビーイングの第一人者である慶応大学大学院の教授の前野隆司さんの講演を聴いたが、興味を覚え、彼の「60歳から幸せが続く人の共通点」(共著)という本を図書館で借りて読んでみた。「60歳の壁」を越えた先には最良の時間が待っている。科学的研究でわかった人生後半を楽しむ極意として、目次は下記の通りであった。

(目次)
序章 年齢を重ねるほど、人は幸せになっていく―「老年幸福学」でわかった意外な共通点
1章 「つながり」が多いほど幸せ―「人間関係」の老年幸福学
2章 お金の「多さ」より「使い方」が幸せの分かれ道―「お金」の老年幸福学
3章 「人のため」が「自分のため」になる生き方―「やりがい、生きがい」の老年幸福学
4章 「幸せ」を感じていると「体」も変わる―「健康、長寿」の老年幸福学
 5 章 60歳からの人生を「幸せの上り坂」に変える方法ー老年幸福学の実践ヒント

前野氏によると、人生の幸福度は60歳からどんどん高まっていき。80~90代に向けてさらに上昇するという。年齢と幸福度の関係は、科学的な見地をもとにした研究によると、U字カーブを描き、平均的には、若い時の幸福度は高いが、40~50代が一番低く、60代から上昇カーブに入るという。個人的には、同じU字カーブでも、ドン底は、高校時代で、大学から社会人となって、定年まではどんどん上昇し、60歳からはさらに高まっていった印象である。まさに幸にも老年幸福学を実践してきて現在に至っていると言える。海外旅行一つとっても、60歳からだけで43か国を旅して、この目で世界を見て、貴重な体験をすることができたので、幸福度は間違いなく上昇し続けている。

『老後に必要な資金は』とか『終活の進め方』とか、世の中には人生後半に向けての情報が溢れているが、それがかえって不安をあおりがちになっているので、もっとポジティブに考えるべきであろう。先日の講演会でも、言及されていたが、本著でも①やってみよう因子 ②ありがとう因子 ③なんとかなる因子 ④ありのままに因子という「幸せの4つの因子」について詳しく説明してくれている。

幸福というと英語の”Happiness”を連想するが、それは一時的、刹那的なもので、“Well being”こそ良好な状態即ち長期的、総合的な幸福を意味する。ハッピーかどうかではなく、ウェルビーイングがどうかの尺度で物事を見るべきであろう。また、人の財産には、「地位財」と「非地位財」の2種類がある。「地位財」というのは、資産、収入、所有物、社会的地位など周囲と比較することで満足が得られるものを指し、「非地位財」とは、愛情や友情、自由度、つながり、やりがいなど他人が持っているかどうかとは関係なく喜びが得られるものを指すという。地位財は、幸福感が長続きしないのに対し、非地位財は、長続きするのが特徴で、長い人生を幸せに生きるポイントは、いかにこの非地位財を手に入れるかにかかっているともいえる。

本著の詳しい内容は省くが、幸せを感じて生きていくヒントやコツが満載であり、我々にとって、老年幸福学として、役に立つ情報ばかりである。特に印象に残ったヒントは、坂本九の「上を向いて歩こう」ではないが、胸を張って上を向いて歩くと幸福度がアップするとか自分史アルバム作成の薦め(自分自身は作成済)とか感謝を伝えることで幸せが循環するとか。。。。これからの人生を「幸福の上り坂」に変えるヒントが満載で、60歳を超えた人は一読の価値があると感じた。

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