浪漫飛行への誘(いざな)い

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欧日協会の文化活動

2018年05月30日 14時19分50秒 | イベント
フランクフルトには、欧日協会という会員組織があって、会員向けに日本への里帰り・家族の呼び寄せという格安航空券を扱っていたが、その他に図書の貸出、ミニコミ紙の発行、映画会の実施、サマースクールの開催等の文化事業を幅広く行っていた。航空券の取り扱いは、現地旅行会社の一員として行っていたが、オフィスも隣接していて、二人三脚で仕事を進めていた。

一緒にやった活動の一つが映画会の実施である。日本から日本映画のフィルムを送ってもらい、日本人を対象に、現地の映画館を利用して上映するものである。海外にいると日本の映画を見る機会などほとんどないので、日本人の間で大変人気があった。年2回位やっていたが、日本でも話題となっている映画を選択して、1回につき2本の映画を上映していた。ベルリンまで出かけたこともあった。

1本は、寅さんシリーズとかの大人向け、もう1本は、ドラえもんとかの子供向けを選んでいた。日本ではあまり見る機会がなかったが、このおかげで、寅さんやドラえもんの映画を何本も見る機会があった。寅さんシリーズは、海外で見ると何ともいえない日本のノスタルジーを感じることができるので、大人気であった。日本映画は駐在で来ている日本人家族だけでなく、ドイツ人と結婚した人や当地に長期に住んでいる人も楽しみにしているようであった。

映画が始まる前に、主催者を代表して、よく挨拶をしていたので、嫌でも顔だけはよく知られていたようである。街中で面識のない方に、お世話になっていますと挨拶をされることもよくあった。映画会を始め、落語の名人会、文化講演会、ソフトボール大会、テニス大会、ゴルフ大会等の文化・スポーツイベントの全てを担当していたので、顔が知られるのもやむを得ないところであった。

欧日協会では、夏には、ヨーロッパ・サマースクールと称して、主にヨーロッパ在住の小学生向けに夏季合宿を行っていたが、モスクワやアフリカ・中東からも参加していた。勉強の集中講座だけでなく、キャンプファイヤーやスポーツをやったり、集団生活が体験できるので、なかなか人気があった。海外にいると勉強の遅れも心配ごとだったようで、親御さんも熱心であった。子供をこのサマースクールに預けて、その間、自分達はヨーロッパ旅行を楽しむというパターンもよく見受けられた。

4年間で何回か参加させてもらったが、1988年7月のサマースクールには、ロサンゼルス・オリンピック(1984年)の体操個人総合の金メダリストであった具志堅幸司さんに講師として来てもらい、子供達から人気を博した。彼は当時チュービンゲン大学に留学していて、ひょんなことで知り合いになっていたが、サマースクールの会場が近かったこともあって、特別講師となっていただくことを快諾していただき、実現したものである。この時は、夏休み期間中であったので、子供達も連れていっしょに参加させてもらった。講演はデスク上での逆立ちから始まったので、皆、ビックリしていたのをよく覚えている。彼は、今、日本体育大学の学長を務めている。

写真は、講師の逆立ち









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