イスラエル軍は20日、レバノンの首都・ベイルートを空爆し、親イラン武装組織ヒズボラの司令官を殺害した。また、レバノンの首都ベイルートの建物を空爆し、ヒズボラの司令官ら約10人を殺害したと発表した。これに先立ち、ヒズボラはイスラエルに対し、200発のロケット弾を発射するなど、双方の対立は激しさを増している。また、こうした中、国連の安全保障理事会は、レバノンで発生した通信機器の爆発を巡って緊急会合を開いたようであるが、解決への道は全く見えていない。
イスラエルの行動が正当なのか、イスラエルの軍事行動はプーチンと同じで非難されるべきなのか、我々には全くわからないが、ベイルートの街が攻撃され、多くの子供たちを含む犠牲者が後を絶たない現実を見るに心が痛む。ベイルートは、かっては、地中海に面した「中東の真珠」といわれるほど美しい街で、2006年6月に仕事で訪問したことがある。当時の治安は落ち着いていたが、その後すぐに戦闘に巻き込まれ、今ではとても旅行できるどころではないのが残念である。レバノンでは、仕事の合間を縫って、ベイルートに南方にあるローマの遺跡があるスールという街やバイブルという言葉の発祥の地であるビブロスの遺跡やトリポリにあるセント・ジル要塞やバールベックの世界遺産やアンジャル遺跡を訪ねる機会も得た。貴重な古代遺跡がある国なので、現状の戦禍を見るに心が痛むばかりである。