南太平洋のフランス領ニューカレドニアにおいて、仏系住民の地方選挙権拡大に反発する独立派の先住民カナク人を中心とした抗議活動が暴動に発展し、マクロン大統領は15日、非常事態を宣言した旨のニュースが流れた。13日から銃撃や略奪が始まり、4人が死亡、200人以上が逮捕されるという大騒動に発展しているが、ここにきて、この独立派の抗議行動をアゼルバイジャンが煽ったとして、仏政府が非難する事態となっている。政治情勢が複雑だが、フランスとアゼルバイジャンの対立が激化しているという。係争地ナゴルノカラバフを巡って対立するアルメニアをフランスが支援しているとして、アゼルバイジャンが以前から敵意を抱いていることが背景にあるとみられる。ニューカレドニアのニッケル埋蔵量は世界トップクラスといわれ、そんな利権も関係しているかも知れない。
ニューカレドニアといえば、「天国に一番近い島」といわれるほど世界中の観光客を魅了するほどの観光資源があるので、暴動騒動など全く想像しがたい感があるが、複雑な政治問題があるなんて全く知らなかった。ニューカレドニアといっても首都ヌメアだけだが、2014年2月に4泊5日で観光旅行で訪れたことがある。観光とゴルフを楽しんだが、フランス領だけに、美味しいパンやフランス料理に舌鼓を打った。のんびりとした南国の雰囲気で、暴動など想像すらできなかったので、わからないものである。
また、今回の暴動騒動でわかったことだが、フランスとアゼルバイジャンがアルメニアをめぐって対立関係にあるようで、そんな政治情勢があることもよく知らなかった。アゼルバイジャンを旅行したのは、2013年5月なので、もう11年も前のことだが、首都バクーと世界遺産のあるコブスタンを訪問した。バクーは、ヨーロッパ音楽祭が開かれるほど西欧的であると思っていたが、旧市街の歴史的史跡とは別に、当時、奇抜な高層ビルが建設中で、石油で得た巨万の富を使っての金満国家の街といった印象が強かった。夜は、高層ビルが電飾され、巨大スクリーンとなるという非日常の光景を目にして驚いたものである。アゼルバイジャンに旅行したことのある人は少ないと思うが、どんな国かアルバムで覗いてみてください。
時事ドットコムニュース(5/19):
ニューカレドニア旅行アルバム(2014年):
アゼルバイジャン旅行アルバム(2013年):
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