10月24日にNHK総合で「竹内まりや Music & Life~人生の扉~」というスペシャル番組を録画していたが、2日にやっと見る時間が取れた。NHK MUSIC SPECIALという番組で、月に1回、日本を代表する一流アーティストが登場するスペシャルプログラムで、10月は、大好きな竹内まりやさんが取り上げられたものである。23歳で歌手デビューして45周年を迎え、故郷である出雲への里帰りの様子と共に、ロングインタビューで音楽への思いと人生の原点について語ってくれた。彼女は、シンガーソングライターとして、あまりテレビに出ることもなく、自らの音楽スタイルを貫いてきた印象であるが、シティ・ポップブームの火付け役ともなった「プラスティックラブ」のヒット曲の制作秘話も紹介された。
彼女の歌については、資生堂のCMにも使われた「不思議なピーチパイ」くらいしか知らなかったが、1981年頃からしばらく休養宣言していたようで、作詞・作曲家として楽曲を提供していたようである。薬師丸ひろ子の「元気を出して」(1984)は気に入っている曲である。また、彼女の歌が特に好きになったのは、2007年発売の「人生の扉」で、今回のスペシャル番組でも、この曲をメインに、音楽と人生をフューチャーしていた。楽曲も歌詞も素晴らしく、年を重ねていく我々を励ましてくれるまさに人生の応援歌である。年を重ねることは悲しいことではなく、人生の扉を開いていくことは素晴しいことであることを気づかせてくれる。彼女の父親も大好きな曲であったようである。特に、好きな歌詞は、「満開の桜や色づく山の紅葉をこの先いったい何度見ることになるだろう」という箇所で、いつも自分にそう言い聞かせている。また、NHK朝ドラ「だんだん」の劇中歌「いのちの歌」及び映画「最高の人生の見つけ方」主題歌「旅のつづき」も人生応援歌として大好きな楽曲である。