台湾総統選が13日投開票され、与党・民進党の頼清徳氏が最大野党・国民党の侯友宜氏や第三勢力・台湾民衆党の柯文哲氏を破り、初当選した。台湾統一を掲げる中国が圧力を強める中、後ろ盾となる米国との連携を深めた蔡英文総統の路線継承を訴えて支持を広げた。中国は「民進党政権は独立をたくらんでいる」と対話を拒んでおり、中台の緊張は当面続きそうだという。一方、同時に行われた議会・立法院の選挙では民進党が過半数を維持できず、5月に就任する予定の頼氏は難しい政権運営を強いられることになりそうである。
香港の民主化弾圧の実態を思い起こせば、台湾国民の選択は正しかったと思うが、与党は約558万票だけで、、野党合計では、736万票もあったということと、議会の方は、過半数が取れていないことを考えると基盤はかなり弱いともいえる。台湾国民は完全に二分されているという印象である。
台湾は、生れて初めて行った外国で(1970年)、その後も何回も訪れているが、親日という印象が強く、親しみを覚える。新聞や看板等の文字が、中国の簡体字と違って、日本人にとっては昔から馴染みある漢字なので、何となく読めるし、親近感がある。初めて女性の美しい中国語を耳にしたのも台湾である。台湾での中国語は美しく流れるような北京語であるので、香港の広東語とはえらい違いである。アジアの歌姫、テレサ・テンが台湾生まれであることも、親しみを感じる大きな要素でもある。彼女の流れるような美しい歌声には魅了され、癒される。中国語の歌だとなおさらである。
中国には10回、香港にも6回ほど行ったことがあるが、台湾には5回ほどだが、より親しみがわく。中国自体は歴史があるので、興味深い国であるが、習近平率いる中国共産党は好きになれない。中国はふんだんにお金を使い、弱小国を味方につけようと企図しており、今回ナウルが台湾と国交を断絶したのも好ましくない動きである。中国には、中国人がいなければ、魅力的なスポットが多いが、台湾は同じ中国人でも親しみを感じ、見どころも少なくない。今回、民進党が勝利し、対中路線政権が続くことになったので、一安心であり、当面、中国に取り込まれることは避けられそうである。
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