まさに、”Way to go(でかした)” で劇的な大脱走に成功したカルロス・ゴーン氏が早速に記者会見したが、自己弁護、自身の潔白に終始し、日産と検察の仕組んだクーデターと決めつけていた。何人かの具体的な実名も出てきたが、政府関係者の名前は明らかにしなかった。日本政府がレバノン政府に公表しないように圧力をかけたという話もあるようである。また、どうやって日本を脱出したかの逃走方法は一切語らなかった。まるで、まさにワンマンショーで企業のプレゼンのような印象であったが、今回の記者会見に日本の取材陣で許可されたのは、テレビではテレビ東京だけであったのが注意を引いた。朝日新聞と小学館(週間ポスト)も会場に入れたようであるが、NHKはじめその他のテレビ局は一切ご法度。日本の御用マスコミがいかにゴーン氏に批判的であったことがよくわかる。テレビでの生中継も、テレビ東京以外はほとんど関係ない別の番組をやっていたのが印象的であった。独占生放送したテレビ東京の視聴率が気になるところである。
検察や日産側の言うことが正しいのかゴーン氏の主張が正しいのか現時点では誰もわからないが、日産内の内部抗争で、日産経営陣が司法取引を使って、検察を利用したことは間違いない。ゴーン氏を味方するものではないが、日産は倒産してもおかしくない状況にあって、ゴーン氏がそれを救ってくれ、当時は、カリスマ経営者としてちやほやされていたことも間違いない。まさに、「恩を仇で返す」を実行したのは日産経営陣である。今回の事件で世界的に日産のイメ-ジが地に落ちたことは間違いない。自動車業界は、日産なしでも全く問題ないし、いずれ再度倒産の危機に陥る可能性もある。日産という会社の実態見たりであり、いずれ結果が出てくると思う。間違いなく顛末は映画化されると思うので、どんな風に映画化されるか楽しみである。
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