5月5日の郷原信郎の「日本の権力を斬る!」は、エジプト及びカイロ大学事情に詳しいジャーナリストの浅川芳裕氏をゲストに迎えて、小池氏の学歴詐称「カイロ大学声明」の本質について、詳細に解説されている。大変興味深い内容で、問題の本質が分かったような気がする。文藝春秋の記事以降、彼女がカイロ大学を卒業したことが本当であるかどうかがマスメディアで再燃している。アラビア語のレベルとか同居人女性の実話とか声明文の作成に関わった元側近の告発とかいろいろ話題になっているが、浅川氏の話を聴いていると、事実として卒業しているかどうか追及してもほとんど意味がないようである。エジプト政府及びカイロ大学からすると、彼女をうまく利用するため、超法規的に卒業扱いしたということのようである。その意味では、彼女がカイロ大学を卒業していることは間違っていないということである。彼女も卒業については、大学や政府からお墨付きをもらっているので、自信があるのだと思う。カイロ大学というのは、そういう大学であることを日本人が知らないだけである。学歴にカイロ大学卒とあっても勉強の事実とは無関係で、いくらでもエジプト側の都合で卒業資格を与えることがよくあるということのようである。
エジプトとしては、日本の政治家をうまく利用して、日本からの支援を受けたい狙いがあり、東京都も直接関係ないのにエジプトに便宜供与しているようで、看過できない。選挙の際に、エジプト政府が日本の政治に介入しているともいえるので、問題は大きい。日本政府もジャーナリストもその辺の事情をあまり知らないで、現象面だけで、対応しているような気もする。エジプトがこんな国家であることは初めて知ったが、日本のジャーナリストは小池批判やエジプト批判も怖くてできないということが本音かも知れない。もっとエジプト事情に詳しい浅川氏の話をきくべきであろう。
郷原信郎の「日本の権力を斬る!」(5/5): https://www.youtube.com/watch?v=xoKR8TXE2FQ
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