「赤信号みんなで渡れば怖くない」という言葉は、1980年代のお笑いコンビ「ツービート」(ビートたけしとビートつよし)が漫才で披露したネタから生まれた言葉であるが、集団心理をうまく表現している。集団になると、人は個人の時と異なる振る舞いをすることがあり、悲劇を生むこともある。死語になった感もあるこの言葉だが、今でもしっかりと生きている気がする。赤信号では、道路を渡ってはいけないこと(犯罪行為)は誰でも知っていることであるが、誰かが勝手に渡り、その後みんが渡っているのを見たら、それがどんなにいけない悪い犯罪行為であっても、みんなでやれば怖くないのでついやってしまうという心理である。
昨今、自民党による裏金問題、政治資金問題、脱税問題が大きな話題となっているが、最大派閥であった旧安倍派の政治家が皆グルになって、裏金を貯め込んで、悪事を働いていたことと符合する。国会の政倫審に疑惑のある安倍派を中心とする自民党代議士の出席を求めたが、誰一人出席を表明する人は出てこなかった。まさに横並びで、「みんなで拒否すれば怖くない」という集団心理の悪用である。安倍派議員からすれば裏金作りは皆やっているし、裏で得たお金は個人所得とみなされ、納税義務が生じるはずであるが、誰一人税金を納める良識ある人は出てこなかった。誰かが統一行動を指示しているのであろうか?一月万冊でもジャーナリストの佐藤章氏が厳しく追及しているが、全く同感である。自民党に鉄槌を下す必要がありそうである。
一月万冊(5/21): https://www.youtube.com/watch?v=c2D51Fn27ag
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