歴史に名を馳せた人物は、数多い。
人口からみればほんの一部になるけれど、人間の歴史の重要な人物。
国のなかでは、好印象だったり、人気がある人物。
人に覚えてもらうことを、望んでいた人物。
様々な人物がいるのは、確か。
歴史に残る、様々な人物は、それこそ、ヒーロー、ヒロイン、名声、裕福、名優、名○○、等々。
共通しているのは、皆、あんまり幸せとは言えなかったのではないか。
孤独だったり、大病を抱えていたり、極貧で、孤独に亡くなったり。
波乱万丈の人生を駆け抜けた人が多かったよう。
歴史に刻まれたものを掘り起こすのは、意図がからむので、凡人は、波乱万丈の人生を客観的に求めているから
そういう人物が、取りざたされやすいということもあるやもしれない。
人の幸せは、金では買えないという。
求めても得られるとは限らない。
人によっての幸せの基準は違うし、求める程度も違う。
望むことがそれなりに得られるということが一番良いのかもしれない。
ささやかな幸せというが、ささやかな幸せも、手にするのが難しいことも。
2012年がもうすぐ終わる。
来年は、さらなる幸せ多き年になりますように。
悲劇の名門
團十郎十二代
中川右介
文藝春秋