千葉の地場大手スーパーが「全店閉店」発表!「外房の冷蔵庫」今後どうなる?
2022/05/20 18:05
(アーバン ライフ メトロ)
全店が千葉県にある地域密着型スーパー、「全店閉店」の衝撃
千葉県の地場大手スーパーマーケット「フードプラザハヤシ」(以下、ハヤシ)が、今年(2022年)9月末までの「全店閉店」を発表しました。
今後、店舗の跡地はどうなるのでしょうか。
「外房エリアの冷蔵庫」的存在だったハヤシ
「ハヤシ」は1971年4月に千葉市の東側に隣接する茂原市で精肉販売店「林商店」として創業、のちにスーパーマーケットへと転換。1990年ごろからは千葉市に近接する地域のベッドタウン化とともに成長を遂げ、2001年9月には同社初のショッピングセンター「茂原マーケットプレイス」(茂原市)を開業させるなど経営規模を拡大します。
「千葉県の地場大手」といえども千葉市民や船橋市民などは「ハヤシというスーパーは一度も見たことが無い!」という人も多いかも知れませんが、それもそのはず。ハヤシの店舗の多くは本社がある茂原市をはじめ大網白里市や勝浦市などJR外房線の沿線に立地しており、千葉市や船橋市など県内で多くの人口を抱える東京湾岸の都市には出店していませんでした。一方でその立地ゆえ、東京都民であっても九十九里方面までサーフィンや釣りに行く人にとっては馴染み深い店だったことでしょう。
千葉都市圏の拡大もあり順調に成長を続けて来たかのように思えたハヤシでしたが、昨年8月に本納店(茂原市)、9月には白里店(大網白里市)を閉店させるなど、近年は店舗数が減少傾向に。もともとハヤシが地盤とする外房エリアは大手スーパーの店舗が比較的少ない地域でしたが、近年は大手ドラッグストアも含めるかたちで競争が激化しつつあったことも影響したとみられます。
2022年5月現在、ハヤシは千葉県内で食品スーパー「フードプラザハヤシ」11店舗、商業施設「マーケットプレイス」「セントラルモール」など6施設を展開。とくに、鮮魚コーナーに地元・銚子や勝浦から直送した丸魚が並ぶ様は「外房エリアの冷蔵庫」であることを感じさせられる光景でした。
以下略ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー