村上・笹川流れ国際トライアスロン大会が終わり、
ノーベル文学賞の発表も終わり、
夏に読んだ村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」
を読み返している。
走ることについて語りつつ、小説家としてのありよう、
創作の秘密、そして「彼自身」を初めて説き明かした
画期的書き下しメモワール
1982年秋、『羊をめぐる冒険』を書き上げ、
小説家として立つ手ごたえを感じた時、彼は走り始めた。
以来、走ることと書くこと、それらは、村上春樹にあって
分かつことのできない事項となっている。
アテネでの初めてのフルマラソン、年中行事となった
ボストン・マラソン、サロマ湖100キロ・マラソン、
トライアスロン……。
走ることについて語りつつ、小説家としてのありよう、
創作の秘密、そして「僕という人間について正直に」、
初めて正面から、綴った画期的書下ろし作品。
作者本人が「これはエッセイではない」
と書いているとおり、
この本は村上春樹が自分自身を日頃内省している
その思いを伝えている作品。
走り続けているからこそ、小説を書き続けることができていると。
毎年フルマラソンに出て、毎年一つの小説を書き上げ、
そしてまたマラソンに出て。
そうやって1年1年を追いかけてきたと。
ただ、あるときからタイムが今まで以上にあがらなくなる。
レース前のちょっとした故障に不安になる。
精神的な緊張で自分が過呼吸になっている。
そういった一見小さな出来事で彼は自分が
年月を経ていることを実感。
ある意味、老いについての哲学も感じる。
爽やかに、軽やかに、なんでもないことのように語っているが、
それは自分が 1年1年をすごし、そして自分にどう向き合うべきか
ということを考えさせる。
彼の立ち向かう姿勢に感動させられた。
これからも、彼は何事にも立ち向かい、自分にも向き合っていくのだろう。
※来年は、村上・笹川流れ国際トライアスロン大会に出場してみたい。
○●○●本日のトレーニング○●○●
RUN 0Km
SWIM 0Km
BIKE 0Km
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