昨年11月の終わり頃だったか、友人Hの家で飲み会があった。その飲み会には体に少々不具合のある3人と、整体師のSも来ていた。実は、整体師Sが3人の不具合を治療するのがメインの飲み会で、ついでに飲むかとなって、私も呼ばれたのであった。
Sは非常に効果のある優れた治療法を会得したと言い、それを3人に施した。Sの自信を裏打ちするように、治療を受けた3人はその効果に満足していた。訊くと、
「今までは、体のどこの不調が、どこの歪みに起因しているかを調べることができ、経絡のどこを刺激すればそれが治るかってのを知っているだけだった。だが、今は違う。今は、見える。原因と結果の繋がりがはっきり見えるようになった。」とのことであった。「見えるようになった」は、つまり、開眼したということだ。
それから数日後、私も彼の治療を受けた。私は特に自覚する不具合はなかったのだが、Sの開眼をブログに載せよう(今書いているこれ)と言ったら、「自ら体験して、その体験談を書いた方がいいんじゃないか。」となった。で、その体験談。
Sは私を椅子に腰掛けさせて、自らも私の正面の椅子に腰掛けて、
「どこか悪いところはないか?」と訊く。
「玄米食、芋食、小食をやるようになってから、以前酷かった肩凝りも今はほとんど無い。日頃、屈伸運動などトレーニングしているせいか、腰にも膝にも特に痛い箇所は見あたらない。顔はまあまあだし、頭はいいし、強いて言えば心が悪いくらいか。」
「あー、悪いが、心は治せない。どっかちょっとした不具合でもないか?」
「あっ、そういえば最近、右目の一部が頻繁に霞むようになった。」
「そうか、じゃあ、それを診てみよう。」と彼は言い、右手に振り子のようなものを持ち、私の体のあちこちにかざすようにして左手を動かした。
ところどころで、右手の振り子が大きく振れる。それが一通り終わって、
「前頭葉、右目、右肘、右膝、左足首に異常がある。」と言い、「今度は内臓を調べてみよう。」と続け、内臓の描かれた画像を見ながら再び手をかざした。内臓の細かい箇所の名前をぶつぶつ唱えながら左手を動かして数分後、診断結果が出た。、
「肝臓、心臓に繋がる静脈、右目網膜に異常がある。肝臓と目は経絡で繋がっているから、この異常の元はどれかだな。一日十時間以上もパソコン画面を見続けているんだったら、おそらく目が元だな。目から肝臓にいってるんだろう。」とのこと。
その後、彼は治療を施した。しかしながら、自覚症状のほとんどない(右目の霞もたまにしかでず、その時は出てなかった)私なので、その治療の効果がはっきり分らない。ただ、右肩の違和感がすっきり取れただけであった。その時はそれだけ、ただ、それ以降、右目の霞む回数がぐっと減った。それも治療の効果なのかもしれない。
私の場合は劇的変化は無かったが、話によると、大いに効果のあった人は多くいるとのこと。S本人も自身の技に確固とした自信を持っているようだし、これはもう、開眼といって差し支えないものであろう。ちなみに、友人の宣伝ということになるが、Sの治療院の紹介等、詳しいことは彼のHPで→ http://www.geocities.jp/seisokuseitai/
記:2010.1.15 島乃ガジ丸