職場の私が使っているXPパソコンは、6年ほど前パソコンショップに組み立てて貰ったもの。部品一つ一つは高性能で、処理能力も早かったのだが、購入して一年も経たないうちから不具合があった。それをあれこれなだめながら、修理しながら使っていた。が、昨年12月、「ついに死んだか」となった。うんともすんとも言わないのだ、BIOSさえ立ち上がらないのだ。「お前はもう死んでいる」と判断し、社長にその旨報告する。公共工事の書類作成で忙しい最中だ、社長は早速、新しいパソコンを購入してくれた。
新パソコンはウィンドウズ7搭載の優れもの。仕事がはかどる。「これがあれば何の問題も無い」と思ったのだが、「万が一のための予備は必要」とも思い、公共工事の書類作成で忙しい最中、時間を見つけては、「もう死んでいる」と判断したXPパソコンの修理を行った。ハードディスクをフォーマットするという大手術を行い、別のハードディスクに取り替えたり、各部品を取り外して付け直すなどといったことをやった。二週間後、といっても修理に費やしたのは5、6時間だが、「死んだ」と判断したXPパソコンがヨロヨロと動き出し、そしてついに、復活した。何とか使える状態になった。
以来、一か月が経過した。初めのころはヨタヨタしていたが、この一週間はまったく不具合なく、快調に動いている。「何で壊れるの?」とも思うが、「何で直るの?」とも思う。うんともすんとも言わなかった奴だ、「ホントは死んでるけど生きている振りをしているの?」とも思う。まったく、パソコンってものは雲の上の機械なのである。
職場のXPパソコンとほぼ同時期に買った私の低脳ノートパソコンは、低脳であるがゆえに私が無理をさせない。で、職場のに比べると故障は少なかった。しかしながら半年ほど前から病気持ちとなってしまい、以来、少々使い辛くなってしまっている。
その病気とは、蓋を大きく開くと画面が映らないという病気。それは何の前触れも無しに突然そうなった。電源を入れてすぐは30度くらいまでなら画面が映る。時間が経つにつれて少しずつ開けるようになり、20分ほどで90度となる。
何で突然そうなったかが解らない。何で時間が経つと90度まで開けるようになるのかという仕組みも解らない。なんでそうなるの?かが解らないまま半年間使い続け、電源を入れてすぐの30度が10度となり、20分ほどで90度が40分となって、のんき者の私も少々いらつくようになってしまった。「訳の分らん奴め!」と、今までさんざん尽くしてくれたパソコンに罵声を浴びせるようになってしまったのである。
私の低脳ノートパソコンは、元々低脳であるがゆえに大量のデータを扱う作業ができない。で、HPアップ作業などには支障があった。ということもあって、ついに、一大決心をして、貧乏なくせに新パソコンの購入となったのである。
新パソコンはウルトラ7。処理速度は早いし、ハードは500ギガもある。何の問題も起きないはず、であった。ところが、私のホームページ作成で欠かせないスキャナが、何とか繋ぐには繋いだが、まともに動作しない。「何で?」と思う。「そんなに頭いいのに何でそんなことができないの?」と思う。そりゃあ確かに、スキャナは98時代の古いものだけどさ、古いものは相手しないのかな、雲の上の機械は。
記:2010.1.22 島乃ガジ丸