ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

慶良間2阿嘉島・慶留間島

2010年10月08日 | 沖縄05観光・飲み食い遊び

 先々週の渡嘉敷島の話は2003年6月に訪れた際の事を書いているが、その時の同行者は鹿児島在の友人NH、オジサン二人慶良間の旅であった。先々週金曜日(24日)土曜日の一泊二日の旅は、NHと同じく大学時代の友人、埼玉在のKRと宮崎在のIYとのオジサン三人旅となった。たまには美女と二人で、と思うのだが、夢の話だ。

 さて、オジサン三人慶良間の旅の始まりは泊港から。KRもIYも私も前夜は私の実家に泊っていた。実家は那覇市泊にある。泊港へは徒歩5分の距離、船は10時の出港、なので、前夜深酒していても、ゆっくり間に合う。何しろ、オジサン三人はオジーと呼ばれる日も近い。私は寝坊の方だが、それでも7時には目が覚める。他の二人は老人性早起き症らしく、私よりずっと早く起きる。朝はのんびり過ごし、9時に泊港へ。
  乗船手続きなどして、9時40分、フェリー座間味に乗る。高速艇は満席とのことであったが、フェリーはさほど混んでいない。デッキのベンチにゆったりと座り、船が港を出ると、さっそく、家から持ってきたビールを飲む。三人で二缶ずつ。
 前夜の飲み会は、宮崎出身沖縄在の、同じく大学時代の友人KYも一緒だった。船酔いするらしいKRとIYを「慶良間の船は揺れるぜ」と彼が脅す。私はあまり船酔いをしない。船に乗るとビールを飲む癖があり、ビールのお陰で船酔いしないのかもしれないと思う。で、二人にもビールを勧めたわけ。そのビールのお陰かどうか、あるいは、KYが脅すほど船が揺れなかったせいか、二人は何事も無く、阿嘉島までの船旅を終えた。

  港の待合室に荷物預り所があって、そこへ行く。ところが誰もいない。隣のパーラーのお姉ちゃんに訊くと、「船が港にいる間はいない」とのこと。我々の乗ってきたフェリーは、人や荷物を降ろし、新たな人や荷物を乗せた後、座間味島へ向かう。待合室の荷物預り所の係員は、船の荷物の積み降ろしの仕事も兼ねているのであろう。
 しばらく待って、係員がやってきたので、荷物を預け、阿嘉島散策へと向かう。今回はじつは、阿嘉島よりも慶留間島に私は興味があった。友人の息子K1の恋人が慶留間島の出身で、一年ほど前だったか彼女を紹介された時、出身が慶留間だと聞かされた。初めて聞くその名前に、ゲルマンとかゲルマニウムとかの言葉を浮かべつつ、「ゲルマ?ってどこ?慶良間の一つ?」と訊く。そう、ゲルマからはケラマという言葉も連想できる。
 慶留間島をインターネットで調べた際、ケラマジカが多く生息している島であることを知った。で、今回の旅のテーマを「2010年ケラマジカに会いに行こう旅」とし、そのようなスケジュールを組んだ・・・つもりであった・・・のだが。

 阿嘉島をざっと散策して、阿嘉大橋を渡って慶留間島も一回りというのが私の計画。の中にある食堂で昼飯を食って、先ずは阿嘉島散策へ、いざ出発。
 を出るとそこからはもう山道、右も左も前も後も緑ばっかりだ。散歩が趣味の私はそれだけで楽しい。ところが、散歩を趣味としていないKRとIYはあまり楽しくなかったらしく、15分程山道を登って最初の展望台に着いたら、そこで二人はリタイヤした。思えば彼らは、仕事で疲れた体を休めに来たのだ。彼らは散歩を趣味としていない。趣味でも無いのに疲れることをやる必要は無いのである。のんびりしたらいいのだ。で、私は二人を残して、一人で散策を続ける。じつは、一人の方が都合がいいのだ。虫の写真を撮る時、気配を消して近付くことができる。また、阿嘉島にもケラマジカが生息している。もしかしたら森の中で出会えるかもしれない。一人の方が警戒されずに済む。
     
     
     

  山道をひたすら歩いた。途中、ヲ、ヲー、ヲーヲという牛のモーに近い音で、抑揚のある鳴き声が聞こえた。鳥でも虫でも無い獣の鳴き声だ。「ここにはケラマジカ以外獣はいないはず」と、鳴き声のする方向にそっと近付いて、座って、カメラを構え、声のする方を眺める。声は、3分置きくらいに同じメロディーで聞こえてくる。じっと耳を澄ませていると、別の方角からも同じ声が聞こえた。最初の場所に10分ほど、別の場所にも10分ほどいて、じっと待ってみたが、どちらにも獣の姿を見ることはできなかった。
 ケラマジカは慶留間で探すことにしようと諦めて、散策を続ける。三人で登った場所以外の2個所の展望台に登った。展望台から眺める景色は、切り立った岸壁と緑、海と空が広がっていた。慶良間諸島は小さな島々だが、雄大な景色であった。

  散策をなおも続ける。小さな島だからと高を括って地図を持たなかった、または、地図を予め確認しなかったのが失敗だった。私は、私の歩いている道が島をぐるっと回って、そのまま歩いていけばそのうち港へ着くだろうと思いこんでいた。違った。
 道は島を横断していた。道の終点は港とは真逆の浜辺であった。17時には座間味島への船が出る。時刻は15時45分、来た道を戻って港へ1時間チョイで行かねばならぬ。山越えの道、半分は上り坂だ、そこを都会のサラリーマンのような早さで急いだ。
 ビールジョッキ3杯分くらいの汗をかいて、17時15分前に何とか港へ到着。KRとIYは港の待合室で酒を飲んでいた。ダイビングをする若い客が多い中、昼間っから泡盛を飲んでいるオッサン二人の席は、何だかとても違和感があった。

  というわけで、結局、慶留間島へは一歩も踏み入れることができなかった。阿嘉島へは若い頃、少なくとも1度は行っているが、慶留間島は無い。まだ行ったことの無い島であるという点でも、今回ぜひ行きたかった。また、ケラマジカも阿嘉島よりは慶留間島の方に多くいて、出会える可能性も高いと聞いていたので、それも加えて残念であった。

 座間味行きの船、17時発は高速艇。阿嘉島と座間味島は目と鼻の先、10分ほどで着く。この日の宿は座間味島。宿に着いて、さっそくビール。2万歩以上歩いて疲れた私の体にビールがしっくりと染み渡っていった。座間味島の話は次回。

 さて、阿嘉島・慶留間島のデータ。座間味村のHPから抜粋。

 阿嘉島 
 那覇の泊港から船が2種、高速艇とフェリーが出ている。
 フェリーは90分、高速艇は50分で阿嘉港に着く。
 面積は 3.07平方キロメートル
 人口は2007年現在 311人
 その他詳細は座間味村HPに記載があるので、そこを参考に。

 慶留間島 
 阿嘉島と阿嘉大橋で繋がっている。
 面積は 1.69平方キロメートル(外地島含む)
 人口は2007年現在 75人
 外地島とも橋で繋がっており、外地島にはケラマ空港がある。
     

 記:2010.9.29 ガジ丸 →沖縄の生活目次


アルコール性肩凝り

2010年10月08日 | 通信-科学・空想

 10年ほど前まで私はひどい肩凝りだった。友人の整体師Sに治療して貰っても、一時的には軽くなるが、一日経つとまた元に戻る。Sの意見は、「目の疲れからくる肩凝りだぜ、パソコンをやっている限りは、治らないだろうな。」とのことであった。その頃の私は職場や家で、ほとんど毎日平均9時間以上は、パソコンを注視していた。
 Sは腕の良い整体師で、私も信頼はしている。しかし、「パソコンをやっている限り、治らないだろうな」は少々違っていた。その後、「粗食少食」に食生活を変えたところ、肩凝りがほぼ消えたのだ。もっとも、粗食少食はSの勧めるものでもあった。
          

  先週のガジ丸コラムで、「肩凝りがしている。(中略)火曜日には心臓が痛くなった。心筋梗塞の兆候だ。火曜水曜を休肝日にして肩凝りが引いた。」と書いたが、それで安心して木曜金曜と晩酌し、土曜はGさんに誘われて飲みに行った。そして、翌日曜日、
 沖縄地方は9月24日に秋風が吹き、おそらくその日から、暑くて寝られないという夜はほとんど無いと思うが、土曜の夜ベッドに入ってからずっと寝苦しくて、朝までそれが続いた。そして、目を覚ますと酷い肩凝りがして、胸が痛かった。
 思い返せば、夜寝苦しいというのは秋風が吹いて以降何日もあった。その何日は、酒を飲んだ夜であった。そうはっきり判ったのは、休肝日であった先週の火曜水曜はぐっすり睡眠であったのに、飲んだ木曜からは寝苦しい夜になっていたからだ。

 酒を飲むと、血がドロドロになって、血流が悪くなり、心臓近くの血管に不具合が起こり、心臓に多大な負担をかけ、夜寝ながらジョギングをしているみたいになり、体が熱くなって、寝苦しくなる。という図式ではないかと私は推理した。
 多大な負担をかけられた心臓は心筋梗塞になり、その症状が日曜日の朝に現れたというわけだ。胸の痛みは喩えると、打撲のような痛み。「酔っている時に胸を強打したのかもしれない」と本気で思うほどで、最初は、胸をくまなく触診して、外傷的痛みのあるところはないかと探したくらいだ。探しても何も無く、痛みは心臓だと確信する。
 仰向けに寝ていると痛みは引いて行く。横向きやうつ伏せでは痛みが増していく。ただどんな格好でも、心臓よりは肩が酷い。肩は凝っているというより痛いのである。

  その日の昼、Gさんが訪ねて来てくれたが、「これから畑仕事です」と言って、帰って貰う。予定は確かにそうであったが、肩の痛みが取れないので、結果的には畑仕事はやらず、寝ていた。夕方、友人から酒の誘いがあったが、それも断り、ひたすら寝た。
 夜になってやっと、肩の痛みが軽くなった。心臓の痛みは既に無い。で、実験。アルコールは本当に肩凝りに悪いのかという実験。泡盛の水割りを1杯飲む。飲み干してすぐに肩の痛みがぶり返した。今回の肩凝りはやはり、アルコール性肩凝りのようである。
 休肝日明けの水曜日は快調、で、再び実験。夜、水割り4杯を飲む。翌朝、変化無し。その夜(昨日)も同量飲む。今朝も特に変化無し。私の水割りはごく薄い、4杯でも原酒にして1合に満たない。「そうか、量の問題か」と思う。飲み過ぎるとアルコール分解で肝臓が過労となり、心臓にも悪影響を与え、肩凝りとして症状に現れる、という図式。昔から言われている通り「飲み過ぎはダメ」なのだ。気をつけましょう、御同輩。
          

 記:2010.10.8 島乃ガジ丸