網を持たない効果
私の記事の中に子供達が時々登場するが、もちろん、女性に見放され続けてきた私に、私の血を分けた子供のいようはずが無く、登場する子供達は親戚の子供か、または、友人の子供か、あるいはもう、親戚の孫か、友人の孫である。そういう歳となった。
私に子供がいないということをわざわざ書いたのは、実は、東京に住む私の従兄が、私のHPを見て、「いつ結婚したんだ?いつ子供ができたんだ?」と騒いでいるということを噂に聞いたからである。「兄貴、そういうことです。」
さて、そんな話は置いといて、子供達と野原や公園で遊んでいると、子供が少年である場合、昆虫を見つけると概ね追いかけていく。少年の多くは虫に興味を持つ。
このHPを初めてから昆虫に興味を持ち、その写真を撮り、何者か調べて、HPで紹介するようになっているが、子供の頃の私は、あまり昆虫に興味を持っていなかった。虫取り網を手に、虫を追いかけて野原を駆け回った記憶は無い。
昆虫が好きな子供達は、見つけると追いかける。追いかけると虫はたいてい逃げる。私はカメラを手に持っているが、なわけで、子供達と一緒にいると写真が撮りにくい。
一人の時は、昆虫を見つけるとそっと近付く。虫取り網を持っていないのは安全だと昆虫の多くは思うかもしれない。私は概ねぐっと近付ける。近付いて接写できる。リュウキュウルリモントンボもそうやって接写できたものの一つ。私が写すまでじっと待っててくれた。ただ、その最初のシャッター音で逃げてしまって、1枚しか撮れなかった。
リュウキュウルリモントンボ(琉球瑠璃紋蜻蛉):トンボ目の昆虫
モノサシトンボ科 沖縄諸島、奄美諸島に分布 方言名:アーケージェー
名前の由来について、文献には無かったが、沖縄諸島の固有種とのことでリュウキュウ(琉球)、体が青色をしているのでルリモン(瑠璃紋)だと思われる。
科名のモノサシトンボが初めて見る名前で、ちょっと興味を覚える。『沖縄昆虫野外活用図鑑』には2種のモノサシトンボ科が紹介されているが、どちらも腹部の節がはっきりしている。ほぼ等間隔にならんだ節を物差しに喩えたものと思われる。ただし、胴体の節は他の多くのトンボに見られ、イトトンボの仲間もはっきりしている。
本種は沖縄諸島、奄美諸島の固有種で、沖縄諸島に原名亜種、奄美諸島のものは別亜種で、アマミルリモントンボという名があるとのこと。
腹長36~44ミリ。成虫の出現は3月から11月。
記:ガジ丸 2009.10.7 →沖縄の動物目次
参考文献
『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行