御坂峠から富士山を見る

 先週末は、昨年も一昨年も同時期に実施した、恩師に作曲してもらっているミサ曲の練習のために合宿で山梨・河口湖畔に行っておりました。今年はGloriaを歌いました。一昨年にKylie、そして昨年SanctusとBenedictus、そして今回Gloriaですので、残すはミサ曲の「肝」と云えるCredoと終局であるAgnus Deiです。そろそろ完成の暁の全曲演奏会とか楽譜出版の心配をしなければならない時期に来ました。さて、どうしましょうか。

 それはさておき、合宿が日曜の昼食後に解散になった後、ここまで来てまたすぐに来た道を戻るのもつまらないので、今話題の(もう、終わった?)太宰治が1938年(昭和13)9月から3カ月ほど滞在し、短編「富嶽百景」などの作品を執筆したことで有名な、御坂峠にある天下茶屋に行ってきました。郷秋<Gauche>としては二度目でしたが、同乗の美女三人をご案内して(^^)。

 いやいや、つづら折りの旧道を上っただけの甲斐がありました。見事な紅葉だったのです。天気が今一つではありましたが、手前に紅葉眼下に河口湖、そして正面に雪を頂いた富士山と、まさに太宰が「まるで風呂屋のペンキ絵みたいで好かない」と称した景色が広がっておりました。まっ、確かに風呂屋のペンキ絵みたいではありますが、これはこれで一つの日本の景色の典型と云えるでしょうね。

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