2011年ニコンSLRの新製品(続編)

 10日に2011年ニコンSLRの新製品と題する小文を書いたが、重要なモデルについての情報が欠落していたことに気付かれた方も多かったことと思う。そう、D3S及びD3Xの後継機について書いていなかったのである。ニュースソースであるby thomにはちゃんとD4に関する記述があったのだが、郷秋<Gauche>には縁の無いモデルであることから書かなかったまでの事。しかしやっぱり気になるので簡単に触れておこう。

 D3後継機の最大の問題はD一桁フラッグシップの伝統である、高画素機(Xモデル)と高速連射機(Hモデル。ただし現行D3はリファインされた「S」)の併存が続くのかどうかどうかと云う事である。ニコンには以前からスタジオ用中判モデルとしてMXフォーマットが登場するのではないかとの噂がある。もしMXフォーマットが登場するならば、D3Xの後継機はそちらに統合される。

 では、新聞社等報道各社の利用が中心のD3Sの後継は、「Hard core pro body (more gasketing, probably integrated grip)」を持つD400がその受け皿となる可能性もあるのではないだろうか。新聞や週刊誌あるいはウェブ上での利用を考えた時、求められるのは高画素・高画質ではなく高速連射と程よい大きさのファイルであろう。となると高速連射に有利な小さなイメージセンサーと小さなレフレックス機構のD400が「向き」である。

 そうなると「素」のD4に求められるのは、ほど良くバランスが取れた画素数と連写性能、そしてと何よりも絶対的な信頼性。かつてのスペースカメラに求められた「故障率ゼロ」を現代に甦らせた高耐久性を持つボディと云うことになるだろうか。ちなみにby thomが予想するD4のスペック等は次の通り。

D4:2011年8月発表される。イメージセンサーは自社製の1800万画素センサー。完全に新型のAFシステムと良好な露出システム。本格的な動画機能を持ち、外部インターフェイスはUSB3.0が装備される。

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