残り柿

 果物としての人気は近年下落傾向で、余程入念に手入れをした高級柿でなければ販路も限られるのだろう。恩田の森のあちらこちらに柿の木が植えられてはいるが、自家用として収穫されることも少なく、ほとんどが生るがまま朽ちるがままである。柿の後には栗が植えられることが多かったようだが、それも最近では、日当たりの良い場所であればみかんにとって代わられつつあるようである。

 そんな柿の木だが、晩秋から初冬の被写体としては欠くことができない。収穫されないまま朽ちていく柿の実はいかにもうらぶれた感じで向寒の時期を表現するには絶好なのである。と、云うわけで今日の一枚は18日にもご覧いただいたすみよしの森にある柿の老大木。講釈した通りの味が果たして出せているだろうか・・・。

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