アメリカのケリー国務長官が12日ロシア(ソチ)を訪れ、ラブロフ外相、
プーチン大統領と会談しました。 ここをどうそ。
数日前の第二次世界大戦勝利70周年記念の祝賀行事をボイコットしていた
ばかりですので、特に、ケリー長官がラブロフ外相とともに大戦の犠牲者の慰霊碑に
献花し追悼の意を表したことは驚きでした。
9日のメルケル独首相の献花を思い出しました。
ファイナンシャル・タイムズは「ロシアの外交的勝利」と称したということです。ここをどうぞ。
私はそこまでは考えていませんが、アメリカが譲歩したことは事実だと思います。
この間何があったか?
オバマ政権が国内でも行き詰まりを見せていますが、一番大きな事は、この木曜日に
開催予定の湾岸諸国とのサミット会議にサウジアラビア国王が事実上ボイコット
を決めたことではないかと思います。 ここをどうぞ。
この地域は今一番不安定なところです。
その原因はシリア、イランですが、勿論ISISも絡んでいますが、一番の不満はオバマ大統領の
イランに対する態度だと思います。
イスラエル首相については「WRONG」でいいかもしれませんが、大きな影響力を持ち、
しかも親米であるサウジアラビア国王の事実上のボイコットとなると無視するわけには
いきません。
ロシアは当然イラン、シリアに影響力があるわけです。
そのロシアを完全に無視し、孤立させたままというわけでは、結局、身動きが取れなくなる
というものでしょう。
アメリカは絶対的な力を持っており、ボイコットなどあってはならないことですが、
それぞれの国も自国の安全がかかるとそれを優先せざるを得ません。
すぐにどうのこうのということはないでしょうが、何が最優先かを考慮しながら
話し合い妥協をするしかないのでしょうか。
ケリー国務長官とラブロフ外相といえばシリアを巡って協力していたことを思い出します。
結局、その時点まで戻ったということでしょうか。