もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

画家の技量に思う

2023年01月07日 | 美術

 年明け第1回目のお絵描きクラブが迫ってきたので、世間様からは笑われるであろうが「筆始め」と称して描きかけの絵に向かったが、30分も保たなかった。

 私設のPC美術館を眺めると、一人の画家が同じモチーフの複数の絵を描いていることが多い。有名なゴッホの「ひまわり」は10点近くにのぼり、ダヴィッドは「サン=ベルナール峠(アルプス)を越えるボナパルト」を複数描いている。
 Wikipediaで調べると、ダヴィッドの「アルプスを越えるナポレオン」は5枚あるとされており、ヴェルサイユ宮殿に2枚、シャルロッテンブルク宮殿とベルヴェデーレ宮殿に各1枚とされているが残りの1枚は何処にあるのだろうか。かっての展覧会で山梨県立美術館蔵とされる絵を見たことがあるので、残りの1枚がそれだったのだろうか。
 ともあれ、生前評価されることの無かったゴッホは別にして、評判を採った肉筆絵を持ちたいという愛好家・取集家の依頼に応じてディテールは若干変えるものの、ほぼ同じ絵を複数描くことは大変だっただろうと思う。
 今回紹介するのは、アングルの「アンジェリカを救うルッジェ」で、ルーヴル美術館とロンドン・ナショナルギャラリーがそれぞれ所蔵しているとされている。
 両者には、カンバスの向きや構図が異なっているものの、人物描写は寸分違わないように思える。
 自分も、コピペさながらの複数枚の絵を描けるようになりたいものであるが・・・”残念”。


ルーヴル美術館蔵


ロンドン・ナショナルギャラリー蔵


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