台風接近で不安な週末。ルーベンスを眺めることにした。
Wikipediaでは《ピーテル・パウル・ルーベンス(1577(天正5)年-1640(寛永17)年)は、バロック期のフランドル(英語読みではフランダース)の画家、外交官。祭壇画、肖像画、風景画、神話画や寓意画も含む歴史画など、様々なジャンルの絵画作品を残した。ルーベンスはアントウェルペン(ベルギー)で大規模な工房を経営し、生み出された作品はヨーロッパ中の貴族階級や収集家間でも高く評価されていた。またルーベンスは画家としてだけではなく、古典的知識を持つ人文主義学者、美術品収集家でもあり、さらに七ヶ国語を操る外交官としてスペイン王とイングランド王からナイト爵位を受けた。》とされている。また《若くしてイタリアに遊学して、ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ティントレットらの絵画を目にして後に画家としての名声を得た》ともされている。
童話「フランダースの犬」のネロ少年がルーベンス描く祭壇画の前で天使に導かれて昇天するように、自分はルーベンスの絵は暖かく、多岐にわたる主題の多くが穏やかであるように思っている。
博学で行動力あるルーベンスは、故郷を離れた場所で名声を得るとともに世界各国で重用されたことを観れば、中世で最も活躍したグローバリストと呼んでも良いように思える。
ちなみに、ルーベンスの生年(天正5年)は織田信長の勃興期で足利義昭を京都から追放した時期に当り、没年(寛永17)は3代将軍家光の治世である。
今回は宗教色の少ない絵画を眺めることにし、その他は天候不順の日に眺めたいと思っている。
ここにもあった「スザンナと長老」(エルミタージュ美術館)
「老人の顔」(エルミタージュ美術館)
「サムソンとデリラ」(英・ナショナルギャラリー)
「アグリッピーナとゲルマン人」(米・ナショナルギャラリー)
「パリスの審判」(英ナショナルギャラリー)
「デボラ・キップと子供たち」(米・ナショナルギャラリー)
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