もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

92歳の英国人と露営の歌

2018年08月29日 | 歴史

 92歳の英国人が、軍歌「露営の歌」を5番までよどみなく歌うと聞いた。

 氏は、日本陸軍の暗号解読のために日本語速修を命ぜられた18歳の時に覚えたと述べているが驚きである。尤も、氏は大戦後も英国の諜報機関で勤務しアラビア語やスロベニア語も修得したとされることから特別の才能をお持ちの方と推測するが。閑話休題、今日の口説は軍歌と記憶力である。軍歌や行進曲は云うまでもなく兵士や国民の戦意高揚のために洋の東西を問わず作られており今に残る名作も多い。さらに、軍歌等は作られた時代の潮流・世相を伝える遺産とも呼ぶべき価値があると考えるが、日本においては口ずさむことさえはばかられる存在となっている。ちなみに、軍歌は、数年前までほんの数曲ではあるがカラオケメニューに残されていたが、現在では全く姿を消してしまった。世界3大マーチとも称される「軍艦行進曲」はパチンコ店でも流されなくなった。運動会でもラデツキイー行進曲、トルコ行進曲の使用はまだ許せるとしても、星条旗よ永遠なれが流される事態に至っては、泉下の先人は何と考えるであろうか。歌詞に込められた先人の熱情・至誠を伝えるためにも、国語力伝承のためにも、カラオケメニューとしての復活を望むところである。一方、記憶力に関してであるが、昨日の夕食メニューより幼児期の記憶の方が鮮明である痴呆老人の路を確実に歩んでいる自覚がある自分として、92歳英国人に挑戦すべく高校3年時に漢文教師から強制された「長恨歌」暗唱を試みたが、20行くらいであやふやとなってしまった。やはり記憶域の活用には天賦の才と後天的な訓練が必要であることを痛感した。子供を騙る詐欺犯に易々と乗ぜられることでも明らかなように記憶力のみならず識別・弁別の能力も確実に衰えていることは明白で、橋本環奈と長濱ねる両氏の区別が心もとない、吉永小百合ははっきり認識できるのに(長嘆息)。

 DHA・EPA・アラキドン酸・・・・。ボケ防止を謳うサプリメントのCMを毎日目にする。自分も世話になった方がいいのだろうか?イカン・イカン。製薬会社の口車に乗るものかと、このブログを書き続けて何とか乗り切ろうと考えておりますので、どうぞ人助けと思いお付き合い下さい。一方、カラオケの軍歌メニュー復活は是非にと願うものであるが。


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