希望の党の共同代表選が行われる。
立候補した玉木氏・大串氏ともに、希望の党立党の1丁目1番地であった筈の「現行安全保障法制の容認」とは反対の立場を表明した。報道されてはいないが2番地たる「改憲論議の推進」にも反対するであろうことは想像に難くない。まさに投票者を欺く「羊頭狗肉」の極致である。この動きが立候補の両氏及び推薦人にとって当初からの計画であったのか、総選挙に敗れたことから導かれた結論であるのかは分からないが、選挙で大勝した場合はおそらく仮面をかぶったまま議員活動を続けて、党内外での権勢を欲しいままとして或いは内閣の要職を占めたであろうことは想像に難くない。彼等にとって政治信条を隠して有権者を欺くなどは日常茶飯事の行為で、身過ぎ世過ぎの許される手段と考えているのだろうか。かっては、選挙区に新幹線の駅を作ったり急行を止めた議員がいたが、少なくとも有権者に嘘はつかなった。選挙の際「党より人を選べ」とはよく聞く言葉であるが、党の主張も候補者の信条も嘘に固められた今回の選挙では正しい選択などできたはずもなく、政治離れと議会制民主主義の崩壊を招いているのは、まさに希望の党員が今見せている行動ではなかろうか。山尾議員にも見られるように、代議士に知徳の両立を求めるのは無理であろうが、代表選に出馬したの両氏の学歴は素晴らしいもので看板としては文句のないものの徳操では落第点を付けざるを得ないと思う。また、「政界では一寸先は闇」とはよく聞く言葉であるが、それは有権者が見る姿で離合集散を演出する当人には既定路線であるのだろうか。
仁義を捨てた希望の党から希望は失われた今、共同代表選を機に「棄望の党」に党名変更されては如何。
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