ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

別府のNPO湯輪夢 ウェブショップ開設

2009年08月17日 00時55分35秒 | 障害者の自立
 身に付けたスキルを生かし、生きがいにつなげてほしい―。別府市内の職能訓練講師がこのほど、重度障害者が社会復帰のために学んだ工芸技術を活用する場として、インターネット上にウェブショップを開設した。活動を支えるネットワークづくりや協賛企業の開拓といった在宅就労支援のほか、子どもの情操教育のために絵画教室なども展開する。

 国立別府重度障害者センターの職能訓練講師で、障害者や子どもに絵画を教える岩佐ゆかりさん(44)=大分市=がNPO湯輪夢(トリム)を立ち上げた。
 同センターでは、職能訓練としてトールペイントや手織りを導入。制作技術のほか、販売方法や商品管理、指導のためのスキルなどを学ぶ。だが、修了生が地元に帰って作品を販売・展示したり、教室を開いたりするには、地域での協力者が不可欠。サポート体制は整っておらず、継続できている修了生は1割程度で、家に引きこもり状態の人も少なくないという。
 公的機関であるセンターは営利活動に乗り出せず、引き受けてくれる企業もなかったため、個人的に開いていたウェブショップで修了生の作品を販売。7月に組織化に踏み切った。
 ウェブでは現在、7人が自信作を販売。制作に時間がかかり、体調にも配慮しなければならないため大量生産はできないが、少しずつ顧客の輪も広がっているという。
 岩佐さんは「重度障害者はちょっとしたことでも人に頼らざるを得ず、『すみません』を枕言葉にしなければならないストレスがある。制作を依頼されることで、存在価値を実感してほしい」と話している。
 ウェブショップは「あとりえ湯輪夢」(http://8612.teacup.com/sarry99/shop/)。運営を支援する会員も募っている。問い合わせは岩佐さん(TEL090・2085・1649)へ。

亡き父、戦没者を慰霊  終戦記念日

2009年08月17日 00時52分12秒 | 障害者の自立
 終戦記念日の15日、名古屋市内で戦没者の霊を慰める「献水祭」や戦争報道のあり方を考える集会などがあった.

◆県護国神社で献水祭
 南方の戦場でのどの渇きを訴えながら亡くなった戦没者の霊を慰める「献水祭」は、中区の県護国神社で営まれた。

 集まった遺族ら約50人は戦没者の冥福を祈り、全国81カ所から贈られた水と、参列者が自宅から持ち寄った水を混ぜ、献水たるにくみ上げた。神職が水を献水像に注ぐと、参列者一人一人が続いた。

 中村区の飯田勝子さん(65)は「毎年お参りに来て、戦場で亡くなった父を思い祈っている」と話した。

◆名古屋で平和を語る集会
 戦争報道のあり方を考える「平和を語る8月名古屋集会」は中区の朝日ホールで開かれた。

 日本ジャーナリスト会議などで構成する実行委員会が1973(昭和48)年から、8月15日に主に同市内で開いており、今年は100人が参加した。

 新聞労連の豊秀一委員長が「新聞は戦争をどう伝えたか、伝えているか」のテーマで講演。「戦時中、新聞が国民を戦争へとあおった責任を踏まえ、これからの新聞が果たす役割は過剰な表現ではなく、しっかりと真実を伝えること」と訴えた。

 この後、「愛知の基地の今」というテーマで小牧基地の現状などの報告があった。

◆民主県連が追悼祭
 民主党県連主催の「第36回民間戦災死没者追悼祭」は熱田区宮の渡し公園で営まれた。

 伴野豊県連代表や党関係者をはじめ、全国戦災障害者連絡会の杉山千佐子会長(93)=千種区=ら50人が参列。戦争で亡くなった人たちの冥福を祈るとともに、平和への思いを新たにしていた。

◆遺品で知る戦争展
 名古屋市昭和区の市公会堂で16日まで開かれている「あいち・平和のための戦争展」では、各団体が戦争にかかわる資料などを並べている。

 ○…「命(ぬち)どぅ宝あいちの会」は、1939(昭和14)年ごろ、日中戦争の戦地で撮られた写真のアルバムを展示。

 岐阜県高山市から出征した山下長蔵さんの遺品で、捨てられかけていたのを長女の高田智志子さん(64)=名古屋市天白区=が提供した。

 高田さんは「戦地の写真を持ち帰ることは珍しいと聞き、いろんな人に見てもらえれば」と思いを語る。同会の八木佳素実さん(47)は「戦時中の物や写真はどれも貴重。知らずに捨ててしまうのは惜しい」と話した。

 ○…「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身(ていしん)隊訴訟を支援する会」は、写真やパネルなどで訴訟の経緯などを説明。韓国で支援活動をする中学教諭のペ・ジュヨンさん(30)から歴史を教わる生徒らが書いた激励の手紙約60枚も展示している。来場したペ・ジュヨンさんは「支援の会には感謝の気持ちでいっぱい。韓国でも活動を広げたい」と話した。

 同訴訟では、太平洋戦争末期、三菱重工業の軍需工場(名古屋市)で強制労働させられたとして、韓国人女性らが国と同社に損害賠償を求めた。2008年11月に最高裁が原告の上告を棄却。強制連行など国の不法行為責任は認めたが、日韓請求権協定で請求権は消滅したという07年5月の名古屋高裁判決などを支持、判決が確定している。


「子どもの送迎うれしい」/聴覚障害の牧志さん/法改正後 県内初の免許

2009年08月17日 00時51分15秒 | 障害者の自立
 耳が全く聞こえないというハンディにも負けず、那覇市の波之上自動車学校で教習を受けていた牧志久美子さん(41)=浦添市=が、今年の7月に普通乗用車の免許を取得した。聴力が全くない障害者の免許取得は法改正後、県内初。牧志さんは「今も緊張しながらの運転だが、子どもたちの送迎ができることがうれしい」と喜んだ。(西里大輝)

 牧志さんは小学1年のころから徐々に聴力が落ち、高校2年の時に完全に聴力を失った。原因不明で治療法もないという。8年前にも免許取得に挑戦しようとしたが、警音器の音が聞こえないなどで断念し、悔しい思いをした。しかし、2008年6月1日施行の改正道交法で、全く聴力がない場合でも、ワイドミラーなどの装着を条件として、運転免許の取得が可能になった。牧志さんは今年の6月から同教習所に通い、約1カ月で免許を手にした。

 免許を取得して約1カ月、バックでの駐車がまだ苦手という牧志さんだが、すでに家族で北部へドライブ。「運転席から見る世界は全然違った」。努力してハンディを乗り越えただけに喜びもひとしおだ。

 教習所側も、聴覚に障害がある受講生の受け入れは初めて。指導員らも手話を覚えるなどして、牧志さんの免許取得を後押しした。中心になって指導した宮城和史さん(51)は「不安はあったがのみ込みも早くスムーズにいけた」と、牧志さんの運転に太鼓判を押す。

 17年近く牧志さんの通訳を務めるボランティアの長嶺峰子さん(55)も「8年前に免許を断念せざるを得なかった時は、本当に悲しかった。牧志さんが免許を取得できてうれしい」と喜んだ。

おおさかの選択 2009衆院選

2009年08月17日 00時46分20秒 | 障害者の自立
自立に多額のお金、なぜ 日割り補助、施設の運営困難に

 ゆっくりテーブルに近づき、つえを立てかけ、いすに腰を下ろす女性。魚をかたどった木片を紙ヤスリで磨き上げる。一つ、また一つ。木片と糸に磁石をつけると「魚釣りゲーム」の完成。中途障害者の支援作業所「羅針盤」(豊中市春日町)の2階作業場。脳卒中や事故などで職を失うなどした22~78歳の男女50人が通い、木工の玩具や小物などを製作・販売する。今年2月から通い始めたこの女性(39)は、右足の骨が変形する病気で、うつ病にも苦しむ重複障害者。週5日、1日約3時間半働き、施設からの給料は月8000円。一方、施設の利用料は月1500円で、大きな負担だ。

 府営住宅で同居の父(69)が今年5月、脳卒中で亡くなって独り暮らし。家事は父がしていたのでヘルパーを頼むしかなく、その料金は月1500円。障害年金は年間で、約80万円。家賃と食費、光熱費で毎月、手元にはほとんど残らない。買い物も、重すぎるとバランスを崩すのでリュックに少しだけ詰める。

 「ガイドヘルパーも頼みたいけど、月2000円かかる。普通の生活を望んでるだけやのに」

     ◇

 府内の高校を卒業後、衣料関係の会社などに勤め、23歳のときに回復手術を受けたが、逆に悪化した。翌年にはつえが欠かせなくなり、退職。うつ病と診断され入院。退院後、やっと前向きに歩き始めたところだ。父の残した貯金も、うち底をつく。数か月後には生活保護を受けることになる。施設利用料の負担はなくなるが、女性は訴える。

 「自分の力で働いて、生活をしたいんです。生活保護を受けたら、自立じゃないでしょ」

 利用者の原則1割負担の導入など、「応益負担」を柱とした障害者自立支援法の施行は2006年4月。第3次小泉内閣が発足して約半年後のことだ。この女性のような非課税の低所得者は、以前はサービス利用料はゼロだったが、今は違う。応益負担はその後、段階的に軽減されたが、以前のような「応能負担」(自身の支払える範囲の負担)には戻っていない。同作業所の施設長・山河正裕(42)は憤る。

 「自立するために多額のお金がかかり、今の支援は本末転倒」

     ◇

 支援法に泣かされるのは、利用者だけでなく福祉施設もだ。施設への補助金は、利用者数から利用日数に応じた日割りの支払いに。「羅針盤」の収入は、以前より年間で約100万円減った。だが、利用者とスタッフへの給料を減らすわけにもいかず、山河も頭をかかえる。

 「生徒が学校を休んだら、先生の給料が削られるようなもの」

 スタッフの確保も容易でない。昨年10月から募集し、見つかったのは1人だけ。敬遠される大きな理由は低賃金だが、改善へ向けた国の動きは鈍い。世論を気にしながら猫の目のように変わる制度。山河は各党のマニフェストを見つめ、つぶやいた。

 「制度は人のためにあるはず。なのに、人が制度に振り回されている。その場しのぎの制度はもう、やめてほしい。福祉現場の思いを受け止め、何を実行してくれるのか。それだけです」

(山本慶史)

      ◆

 衆院選の公示(18日)に向け、カウントダウンが始まった。駅に、スーパーに、繁華街に……。立候補予定者らは街宣車から声をからし、自転車を駆って路地裏に入り、握手しながら名前を売り込むなど〈夏の陣〉に汗をほとばしらせる。府内の有権者は今の政治に何を感じ、何を期待しているのか。争点となる課題を抱えた現場の声を聞く。

 障害者自立支援法

 障害者の地域での自立を目指して施行。利用者の〈サービス利用量〉に応じ、費用の原則1割を負担する「応益負担」を求めている。しかしその負担は重く、全国の障害者らが「生存権を保障した憲法に反する」などとする訴訟を相次いで起こした。負担軽減策を盛り込んだ改正案は、衆院解散で廃案。同法については各党のマニフェストで、自民は「抜本的に見直し、改正案を成立させる」と明記。民主、共産など野党は「廃止」を掲げる。

障害者就労レストラン「びすた~り」 1周年イベント

2009年08月17日 00時44分52秒 | 障害者の自立
 障害者が中心となって働くレストランとして昨年夏、仙台市太白区長町3丁目にオープンした「長町遊楽庵びすた~り」が23日、開店1周年を記念した音楽イベントを開催する。楽器演奏などに取り組む市内の障害者らが次々登場し、半日で8ステージを繰り広げる。同店は「1年の感謝を込めた企画。頑張る障害者の姿を見てほしい」と来店を呼び掛けている。

 午前11時開店でイベントは午後1時~8時半。1時間に1組のペースでステージがあり、1組30分ずつ音楽などを披露する。全ステージに手話通訳が付く。

 生まれつき右手首から先がない若林区の会社員千葉貴利さん(28)はピアノの独奏で出演予定。「一人でも多くの人に元気を与える演奏がしたい」と意気込む。
 このほか、耳が不自由で手話で歌を表現する「サインボーカル」のMATUMOTOさん(47)=太白区=や、伝統楽器・笙(しょう)の演奏家で遺伝子疾患による知的障害がある笙YUUさん(24)=青葉区=らも登場する。

 記念イベントには、在仙のプロ音楽家も賛同。ピアニストの稲垣達也さんや、仙台フィルハーモニー管弦楽団のオーボエ奏者鈴木繁さんが出演を予定している。
 びすた~りは、地元のNPO法人「ほっぷの森」(白木福次郎代表)が運営。障害者11人が調理や接客を担当している。

 びすた~りの菊田俊彦代表(37)は「スタッフみんなが頑張り、ずいぶん成長した」と1年間を振り返った上で、「障害者への誤解や偏見を取り除くには、実際の姿を見てもらうのが一番。今後も来店者を増やし理解を広げたい」と話している。
 入店は無料。当日は特別メニューとなる。連絡先は同店022(352)7651。