ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

豊平区の広井さん、世界障害者羽球日本代表に 左足の不自由を工夫で補う

2009年08月23日 01時17分48秒 | 障害者の自立
 札幌市豊平区の会社員広井拓さん(35)が、9月7日から韓国・ソウルで開かれる世界障害者バドミントン選手権大会の日本代表に道内から1人選ばれた。14年前の交通事故で左足が不自由になったが中学、高校での経験を生かして数年前に競技を再開。メダル獲得を目指し練習に励んでいる。

 事故に遭ったのは24歳の時。オートバイで通勤途中に車と接触、「気絶して一瞬意識が戻ったら足が逆方向に折れていた」。左ひざの関節を失い、曲がらなくなった。

 高校卒業後遠ざかっていたバドミントンとの再会は30歳になってから。「コートも狭いし、(障害があっても)できるのでは」と始めた。

 左打ちで、健常者なら左ひざを曲げて打ち返すネット前の動きなどに苦労したが、試行錯誤を重ね、右足でブレーキをかけ、曲がらない左足を踏み出す独特のフットワークを習得。昨年11月の日本障害者選手権ダブルス立位下肢3クラスで初優勝。シングルスも同2位に入り、20人が派遣される世界選手権代表に初めて選ばれた。

 現在、昼は市内の日本ミルクコミュニティ北海道ロジスティクスセンターで働き、週4回夜間の学校開放などで練習。22日からは東京での代表強化合宿に参加する。

 今回は個人の単複と団体に出場予定で「メダルを取って、来年のアジアパラリンピックにも出場したい」と意気込んでいる

知的障害者:「普通に暮らす」考える 手をつなぐ育成会、きょうから地区大会 /福岡

2009年08月23日 01時16分21秒 | 障害者の自立
 知的障害者の家族や支援者でつくる九州地区の「手をつなぐ育成会」地区大会が22、23日、小倉北区浅野の西日本総合展示場新館などである。九州・沖縄から約1400人が集まるほか、韓国から初めて障害者やその家族ら約70人が参加する。

 49回目となる今回は、障害者の「普通の暮らし」実現に向けて、障害者自立支援法の改正を含む諸課題について考える。

 一般と当事者向けに分かれて開催。一般では、22日が午前10時の式典に続いて午後1時から分科会がある。「地域で暮らす」「働く」「権利擁護運動」など五つのテーマ別に、生活支援サービスや就労のためのネットワーク作り、成年後見制度の普及などについて議論を深める。23日は午前9時半から、シンポジウム「地域で普通に暮らすには」がある。

 当事者大会は、22日が障害者多機能型事業所「八千代工芸舎」(八幡西区)などの見学と分科会▽23日は午前9時半、韓国の障害者10人が意見発表する。

問い合わせは、大会本部(090・8626・6783)。【

障害者配慮の選挙浸透 メッセージ、より多くの人に

2009年08月23日 01時12分47秒 | 障害者の自立
 真夏の選挙戦が熱を帯びる中、目や耳の不自由な有権者のために、公約をまとめた点字パンフレットを作製したり、手話通訳を使った集会を開催したりする陣営が増えている。愛知県選挙管理委員会は衆院選では初めて、音訳コード付きの“聞く選挙公報”を配布するなど、障害者に配慮した選挙が徐々に根付いてきた。

 三重4区の自民前職は、初めて視聴覚障害者向けに、自らの経歴や公約をまとめたA4判の点字リーフレットと音声テープを作った。まだ使うかどうか決めていないが、点字の推薦はがきもそろえた。「国政で障害者政策に携わっていながら、配慮を欠いていたことに気付き準備した」と陣営関係者。リーフレットなどは選挙事務所で貸し出している。

 事務所を22日訪れた三重県視覚障害者協会の内田順朗会長は「点字リーフレットなどの作製は障害者への配慮を象徴している。聴覚や体に障害のある人へも同様の対応が広がれば」と話した。

 民主党は目の不自由な人向けの政策パンフレットを用意。鳩山由紀夫代表のメッセージや政権公約の柱となる「5つの約束」が点字で表現された真っ白な7枚つづりで、各候補の事務所に置いた。

 三重2区の民主前職の選挙事務所では、事務長の席近くの目につく場所にあり、運動員が取りに来た人に対応できるよう準備している。

 福井2、3区では18日、民主党候補者の出陣式に手話通訳者が登場し、候補者らの訴えを手話で伝えた。2区の民主前職の陣営では29日の決起集会でも手話通訳者の協力で、最後のお願いに臨む考えだ。

 3区の民主元職は、自民党時代から手話通訳者を起用し、選挙を戦ってきた。「一人でも多くの人にメッセージを届けたい」と、前職、元職の両陣営は口をそろえる。それぞれの選挙事務所には党の政策を点字で翻訳した「点字版マニフェスト」も用意した。

 共産党愛知県委員会は、障害者団体の要請に応じてマニフェストの説明会を開催する予定。政策責任者が出向き、選挙用に作製した機関紙の点字版の号外を配布し、「個別施策を分かりやすく解説する」という。

 愛知県選管は2007年の参院選から導入した“聞く選挙公報”を、今回も市区町村や障害者団体に配布する。目の不自由な人向けに、冊子に付いた「音声コード」を専用機器にかざすと、政党の公約などを書いた公報の内容を読み上げる仕組み。衆院選としては初めての試みとなる。点字版の公報は前回の参院選では要約版だったが、今回は全文点訳版を用意する。

 名古屋市は、投票日や投票所の場所などを点字で記した「選挙のお知らせ」を、目の不自由な市民500人強に郵送。投票日には、バリアフリー対応が完全ではない投票所約260カ所に、仮設のスロープを設置する。

視覚障害者3人生活訓練合宿

2009年08月23日 01時11分07秒 | 障害者の自立
 浜田市旭町の島根あさひ盲導犬訓練センターで20日、視覚障害者を対象にした初めての生活訓練合宿「短期リハビリテーション」が始まった。広島、山口両県から10、20歳代の男女3人が参加し、26日までセンターに泊まり込んで訓練する。

 訓練では、職員やボランティアの指導を受けながら、白杖(はくじょう)を使った歩行やパソコン、点字などの課題に、それぞれの能力に応じて取り組む。初日は、1週間を過ごすセンター内で、部屋の構造や電気製品の扱い方の説明を受けたり、白杖で歩いたりした。

 日本盲導犬協会(本部・東京)は、盲導犬の養成とともに、視覚障害者の自立支援を事業の柱にしており、短期リハビリはその主要事業。障害者同士の交流も兼ねている。

 山口県周南市から参加した中学2年糸野海生(かいき)君(13)は「料理ができるようになって帰りたい」と話した。


新聞活用 大学授業でも

2009年08月23日 01時09分36秒 | 障害者の自立
 「障害者、高齢者になったつもりで意見を書いてもらいます」。近畿医療福祉大(兵庫県福崎町)で6月17日、精神保健学の授業に同日の朝刊が運び込まれた。約50人の受講生たちが新聞を選び、受け取っていく。新聞が提供されるNIE実践指定校は本来、小中高が対象だが、NIEの効用を知った勝田吉彰教授の働きかけで、大学で初の指定となった。

 「新聞のどの面でもいいから、障害者たちが関心を持つ記事を読み、それについて気持ちを代弁してください」と勝田教授。思い思いに新聞をめくる学生たち。「不満系に限らず、喜び系、ほのぼの系、なるほど系などでも……」。学生たちは、専用A3プリントの片側に記事を張り付け、片側のマス目にペンを走らせる。

 うつの人たちが集まって悩みを話し合い、心の均衡を取り戻したという読売1面連載「日本の活力 壁を越えて4」を選んだ松本久美さん(20)。「若い人でも、うつになる人が多い。理解してもらえると安心した気持ちになれます。障害者は地域で認めあうことが大事」と話す。同じ読売の「人生案内」は摂食障害の夫に嫌悪感を抱く妻の相談。目をとめた弘田竜一さん(20)は「自分を振り返らず夫の非ばかりを言う。『あなたの意識、態度を変えた方がいい』という海原純子さんの回答に納得しました」。

 同大では3年になると施設で1か月実習する。以前は高齢者や障害者と話が合わず、むしろ相手に気を使わせてしまう学生もいたとか。勝田教授は「福祉に携わるなら、相手の気持ちを推し量り代弁できる力が必要です。新聞には投書欄をはじめ、弱者らの意見が多く紹介されている。理解し共感できるかどうか。新聞は教材の宝庫です」と話す。

 心理学を担当する遠藤正雄講師も、新聞活用を始めた。
授業で学んだ理論を踏まえ、新聞記事から「人の心」について意見をまとめさせる課題を出したりする。


 横浜国立大教育人間科学部。良きNIE実践者が出てほしいと創設された科目「新聞と教育」が5年目に入った。大学教員のほか経験豊かな小中学校教諭、元記者などを講師に招き、学生は授業の構想、発表まで行った。

 講師の一人、臼井淑子横須賀市立田戸小教諭は、「児童が興味を持つようにし向けることが大切」と説明。「にこにこ新聞」「うまいもの新聞」など各自好きな題字に合わせた記事を集めさせたり、子どもたちが関心を持つニュース記事をもとに質問するクイズ大会などの指導案を紹介した。

 社会人から編入した村上一仁さん(30)は、「新聞をどう活用するのか想像できなかったが、いろいろな方法が分かって参考になりました」。担当の高木まさき教授は、「受講生の多くが、中教審の求める『言語力』や『社会力』を高めるのに自分にも役立ったと答えている」と話す。情報を選び、集め、伝える力を育てるNIE。その手法を大学も取り入れている