■旭川・函館市も把握へ
札幌市白石区のアパートの一室で姉(42)と知的障害のある妹(40)の遺体が見つかったことを受け、旭川市と函館市はそれぞれ、市内に住む知的障害者で市の福祉サービスを受けていない人の把握に乗り出すことを決めた。
白石区の姉妹は近所づきあいが薄く、妹が福祉サービスを受けていなかった。このため、状況の把握が遅れたとの指摘があり、札幌市がすでに同様の調査をすることを決めている。
旭川市によると、昨年9月1日現在、知的障害と認定されている人は市内に3037人。障害が軽く、働いたり通常の社会生活を送ったりして、福祉施設の利用といったサービスを受けていない人もいるという。
市はこうした人たちを把握し、困ったことがあった時の相談先などを文書で知らせることにした。市障害福祉課は「福祉サービスを受けていないということは、地域や社会とのつながりが薄いとも考えられる。札幌と同じことが起きないよう備えたい」と話す。
また、函館市の調査対象は約800人になる見込みで、市職員が出向いて、生活状況や支援の必要の有無を把握する。緊急時などの相談先も紹介するという。
朝日新聞 2012年02月01日
札幌市白石区のアパートの一室で姉(42)と知的障害のある妹(40)の遺体が見つかったことを受け、旭川市と函館市はそれぞれ、市内に住む知的障害者で市の福祉サービスを受けていない人の把握に乗り出すことを決めた。
白石区の姉妹は近所づきあいが薄く、妹が福祉サービスを受けていなかった。このため、状況の把握が遅れたとの指摘があり、札幌市がすでに同様の調査をすることを決めている。
旭川市によると、昨年9月1日現在、知的障害と認定されている人は市内に3037人。障害が軽く、働いたり通常の社会生活を送ったりして、福祉施設の利用といったサービスを受けていない人もいるという。
市はこうした人たちを把握し、困ったことがあった時の相談先などを文書で知らせることにした。市障害福祉課は「福祉サービスを受けていないということは、地域や社会とのつながりが薄いとも考えられる。札幌と同じことが起きないよう備えたい」と話す。
また、函館市の調査対象は約800人になる見込みで、市職員が出向いて、生活状況や支援の必要の有無を把握する。緊急時などの相談先も紹介するという。
朝日新聞 2012年02月01日