ゴエモンのつぶやき

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支援計画改定へ 地域福祉推進委が始動

2012年02月18日 02時15分14秒 | 障害者の自立
 佐賀県は17日、県地域福祉支援計画の改定について議論する推進委員会(委員長・倉田康路西九州大教授)を設置した。本年度までの現行計画は広域的な観点で事業の方向性と主要施策を定めているが、現状の問題点を踏まえ、地域福祉の優先課題や取り組みをより具体的に明示する。

 委員会はボランティア団体やNPO法人、医師会、社協、学識経験者など17人で構成。7月をめどに策定を進める。改定支援計画は14年度までの3年間で、市町の計画を支援する基本的方針や事業従事者の確保と資質向上などを盛り込む。

 初会合では平子哲夫県健康福祉本部長が「計画は高齢者や障害者など分野別の計画をつなぎ、そのすき間を補って地域福祉の進むべき方向を示す共通の地図になる」とあいさつ。事務局はユニバーサルデザイン(UD)や地域防災、福祉同士や福祉と他分野との連携・役割分担など改定の考え方を説明した。

 委員からは「多様な支援センターがあるが、横の連携が薄い」「UD意識の導入は大前提」「東日本大震災を踏まえ、緊急時に要援護者を守る対策を入れるべき」などの意見が出た。

 地域福祉計画は県内12市町が策定済みで、13年度までに6市町が策定する予定。

佐賀新聞 -2012年02月17日更新

: 「東京の福祉保健の新展開2012」分野別施策を公開

2012年02月18日 02時12分40秒 | 障害者の自立
東京都福祉保健局は、東京の福祉保健に関する2012年度の施策をまとめた。今回は、東日本大震災の教訓を踏まえつつ、誰もが安心して暮らすことができる都市を実現する施策が盛り込まれている。

具体的な施策としては、高齢者の新たな住まいの整備や地域ケア体制の構築、保育サービスをはじめ子供家庭施策の充実、障害者の地域生活支援や就労支援の充実、ライフステージを通じた健康づくりへの支援、食品の監視検査体制の強化や表示の適正化など、様々な課題の解決に向けた取組を進めている。

誰もが安心して暮らすことができる都市を実現するためには、急速な少子高齢化の進展や今回の大震災の影響など、都政を取り巻く大きな環境変化を踏まえて、施策を展開していかなければならない。そのため、福祉・保健・医療における課題解決に向けた取組に加え、今後の首都直下型地震等に備えた災害への対応力強化などの施策もとりまとめている。

■分野別事業展開:
誰もが安心して暮らすことができる都市を実現するため、福祉保健局が、平成24年度に展開する8分野27重点施策について記載している。
<8分野>
子供家庭分野、高齢者分野、障害者分野、生活福祉分野、保健分野、医療分野、健康安全分野、横断的取組

■災害に強いまちづくりに向けた取組:
今後の首都直下型地震の際に想定される事態等を踏まえ、福祉保健局が、平成24年度に展開する災害対策について記載。

高齢者分野については14ページを割き、さまざまな施策の説明と予算配分などを紹介。
具体的な取り組み内容は、国の施策とも連動する以下の5点となっている。
1)高齢者の生活を支える地域包括ケアシステムの推進
2)地域生活を支える介護サービス基盤の充実
3)サービスを支える介護人材の確保・定着を支援
4)認知症に関する総合的な施策を推進
5)健康長寿社会の実現に向けた医療的基盤の整備

分野別施策は、以下のサイトからもダウンロードできる。
◎東京の福祉保健の新展開2012

■問い合わせ:福祉保健局総務部企画計理課
電話 03-5320-4019

◎東京都福祉保健局

天国に届け、感謝の走り 総監督急逝の車いす駅伝京都チーム

2012年02月18日 02時07分25秒 | 障害者の自立
 障害者スポーツの発展に生涯をささげ、全国車いす駅伝の京都チームの総監督を務めた片山美代子さん=京都市西京区=が昨年12月、77歳で急逝した。選手やスタッフからは母のように慕われていた。選手は「これまで支えてくれた片山先生のために、いい走りをしたい」と誓い、19日のレースは喪章を付けて都大路を走る。

 片山さんは、右京区の鳴滝養護学校(現鳴滝総合支援学校)に教諭として勤務していた35年ほど前から、障害者スポーツの発展に力を注いできた。筋力が弱い児童も楽しめる「卓球バレー」の普及には特に熱心で、日本卓球バレー連盟の初代会長も務めた。郡市区町村対抗などで行われる「全京都車いす駅伝」の創設にも携わり、多くの選手を育てた。

 今年で23回目を迎える全国車いす駅伝には、初回から京都チームにスタッフとして加わり、今大会も選手を支えるはずだった。12月半ばに自宅で倒れて亡くなる数日前まで、元気な姿を見せていたという。23年間、片山さんとともにチームを見守ってきた京都A監督の坂野晴男さん(57)=右京区=は「急な訃報で、みんな信じられなかった」。

 選手が失敗しても「かまへん」と明るく笑い飛ばすムードメーカーだった片山さん。練習には、いつもたくさんの差し入れを両手に提げてきた。西原宏明選手(31)=南区=は「バレンタインは毎年、一人一人にチョコレートを用意してくれた。家族みたいに接してくれた」と振り返る。

 第3回大会から出場する寒川進選手(42)=西京区=も「経歴はすごいが普通のおばちゃん。競技にはあまり口出しはしないが、優勝するとすごく喜んでくれていた」と別れを惜しむ。坂野監督は「チーム一丸となって、片山先生にいい報告をしたい」と話し、2年ぶりの優勝を目指す。


昨年の全国車いす駅伝を前に、大会へ意気込む京都Aチーム。片山さん(後列右から2人目)もともに活躍を誓った=2011年2月、京都市南区・京都太陽の家

京都新聞 - 【 2012年02月17日 13時58分 】

家庭用昇降機全国へ 部屋に合わせ、設計自在に

2012年02月18日 02時01分43秒 | 障害者の自立
 プラントなど機械設計の正栄(しょうえい)技研(神戸市長田区)は、自社開発した高齢者や障害者向けの昇降機の全国販売に乗り出す。箱形の昇降機で従来製品よりも格安で設置できるのが特徴。家庭や施設の仕様に合わせられる点が受け、全国の代理店網が整った。

 家の1階と2階を棒状のねじでつなぎ、据え付けた乗り場が上下する仕組み。ワイヤロープや油圧式の昇降機よりも簡単に設置でき、費用も安い。屋内だと押し入れなどの収納スペースなどが活用でき、屋外も設置OK。最大積載量は184キロ。家庭用電源で動かせる。

 「最大の強み」とするのが、小企業だからできるという細かな設計だ。乗り場のサイズや扉の位置なども利用者の希望に沿って変更可能。これまで設置した約40台もすべて仕様が異なる。

 開発のきっかけは河原守社長(62)の母(故人)が60歳を過ぎたころ足を悪くしたことから。自宅の階段に車いすを乗せて移動するリフトを設置したが、怖がって1人では乗れず、寝たきりになったという。

 「母が怖がらないような昇降機を設計してやればよかった」と後悔し、2002年、開発に着手。工作機械の技術を応用し、05年に完成させた製品は、全国の福祉機器コンテストなどで賞を受けた。09年には、液晶テレビ「アクオス」などを手掛けた工業デザイナーが、デザインを監修した新製品を開発し、代理店網が拡大したという。

 河原社長は「足の不自由な人たちが外に出て、元気に暮らせる手伝いができれば」としている。


シンプルなデザインの昇降機に乗る河原守社長=神戸市長田区腕塚町7、正栄技研

神戸新聞 - (2012/02/17 12:29)

とことん環状線:重度障害児らケア「小さなたね」 介護から、つかの間休息 /福岡

2012年02月18日 01時59分15秒 | 障害者の自立
 ◇親も子もリフレッシュ

 人工呼吸器や栄養の注入、たん吸引--。日常生活にこうした医療行為が欠かせない重度の障害児らを受け入れる「地域生活ケアセンター小さなたね」が、早良区梅林にある。「付ききりで在宅介護する母親らが休息(レスパイト)できる場を」と、近くの「にのさかクリニック」(二ノ坂保喜院長)が昨年4月に開設した。まもなく1年がたつが、市外からも福岡都市高速などを使って多くの利用者が集まっている。【青木絵美】

 都市高速の野芥出入り口から車で約5分。平屋の家を改修し、大きな窓から日差しが差し込む。看護師などのスタッフが見守る中、3歳の野田泰志郎ちゃん=城南区=が穏やかな様子で過ごしていた。泰志郎ちゃんは難治性てんかんで発作が起きる可能性が高く、体の姿勢が自分で保てない。このため、食事の際にも介助が必要となる。母桂子さん(43)は、難しい介助をほぼ一人で引き受けてきた。センターの存在を知って、利用を始めたのは昨年6月からだ。「安心して預けられ、お兄ちゃんの学校行事にも出席しやすくなった」と話す。

   ◇  ◇

 医療行為を伴う在宅介護の場合、就学前や学校卒業後の子どもだと、受け入れ先や相談先も少なくなり、家族は肉体的、精神的に追い込まれやすい。

 センター長を務める介護福祉士の水野英尚さん(43)は、当事者家族として小さなたねの開所に力を尽くした一人だ。神経性の難病を抱える長女ひかりさん(18)は意思疎通が難しく、4年ほど前から人工呼吸器のトラブルで通学も困難になった。付ききりの介護で、家族も本人も地域から孤立していくように感じ、高齢者の在宅医療に力を入れる開業医に協力を求めた。市にも要望を伝えた。これらがきっかけとなり、障害者自立支援法の「日中一時支援」事業として、入院設備のない診療所も事業者となれるよう市の制度が見直された。

   ◇  ◇

 1日定員6人の小さなたねには、3歳から30歳代までの約50人が登録する。土曜や夏休みには就学中の子どもたちも集まる。保護者は預けている間、美容室に行ったり、兄弟たちのスポーツ行事などに参加したり、介護の緊張から離れてリフレッシュできる。

 一方、障害児たちも普段と違う場で過ごすことで良い刺激を受ける。室内には天井からつるした手作りのブランコがある。水野センター長によると、ひかりさんもセンターを利用する日は目を大きく開けて柔らかな表情を見せ「楽しみにしているのが分かる」。

 センターの名称には「困難を乗り越え、種から大きな花を咲かせて」との願いを込めた。水野センター長は「今後は送迎や宿泊のニーズにも応えたい。子どもたちに、今できることを精いっぱいやりたい」と話している。

毎日新聞 2012年2月17日〔福岡都市圏版〕