重度障害児者の自立と、支える地域や人々の姿を追ったドキュメンタリー映画「普通に生きる」が中野区東中野4のポレポレ東中野で24日まで上映されている。
静岡県富士市の生活介護事業所「でら~と」の日常を中心に、利用者と家族が前向きに生きる姿に視点を当てた。この事業所は重症心身障害の子どもたちが特別支援学校を卒業した後も安心して活動する場をつくろうと、親たちが行政や地域に働きかけて04年に開設された通所施設。それぞれの障害に応じて療育やリハビリなどのプログラムが組まれ、親たち自身、障害者への偏見と闘い、法制度の改革などを訴えていくなかで「福祉の受け手から担い手へ」と変わっていく。
映画はプロデューサーの貞末麻哉子さんら女性3人による制作プロダクション「マザーバード」が5年がかりで昨春、完成させた。でら~と設立代表者、小沢映子さん(53)らの「障害者福祉政策の重要性を知ってほしい」との思いを受け止め、09年にオープンした二つ目の施設「らぽ~と」(静岡県富士宮市)の様子も織り交ぜた。
貞末さんは「この映画は、みんなが共に歩む社会づくりのために闘い、行動した人々の記録」と語り、両施設の小林不二也所長(55)は「東日本大震災の被災者の方々にも見てもらえたら。共感する部分があるのではないか」と話す。
午前10時半からのモーニング上映のみ。下高井戸シネマ(京王・東急下高井戸駅下車)で4月25日に上映されるほか、各地で自主上映会が行われている。問い合わせはマザーバード(03・6913・5591)。
毎日新聞 2012年2月20日〔都内版〕
静岡県富士市の生活介護事業所「でら~と」の日常を中心に、利用者と家族が前向きに生きる姿に視点を当てた。この事業所は重症心身障害の子どもたちが特別支援学校を卒業した後も安心して活動する場をつくろうと、親たちが行政や地域に働きかけて04年に開設された通所施設。それぞれの障害に応じて療育やリハビリなどのプログラムが組まれ、親たち自身、障害者への偏見と闘い、法制度の改革などを訴えていくなかで「福祉の受け手から担い手へ」と変わっていく。
映画はプロデューサーの貞末麻哉子さんら女性3人による制作プロダクション「マザーバード」が5年がかりで昨春、完成させた。でら~と設立代表者、小沢映子さん(53)らの「障害者福祉政策の重要性を知ってほしい」との思いを受け止め、09年にオープンした二つ目の施設「らぽ~と」(静岡県富士宮市)の様子も織り交ぜた。
貞末さんは「この映画は、みんなが共に歩む社会づくりのために闘い、行動した人々の記録」と語り、両施設の小林不二也所長(55)は「東日本大震災の被災者の方々にも見てもらえたら。共感する部分があるのではないか」と話す。
午前10時半からのモーニング上映のみ。下高井戸シネマ(京王・東急下高井戸駅下車)で4月25日に上映されるほか、各地で自主上映会が行われている。問い合わせはマザーバード(03・6913・5591)。
毎日新聞 2012年2月20日〔都内版〕