警察庁は、容疑者の取り調べ過程の録音・録画(可視化)について、現在試行中の内容を一部広げることを決めた。自白事件だけでなく否認事件も対象にし、録音・録画する場面を増やす。供述の任意性や信用性が裁判で問題になりやすい知的障害のある容疑者の取り調べでも録音・録画を始める。
4月からの実施を目指す。録音・録画するのは従来通り裁判員裁判対象事件だが、知的障害者の場合は罪種を限定しない。全過程の可視化について警察庁は「事件の真相解明に支障をきたしかねない」と導入に慎重だが、「最終的な可視化のあり方を考える際の材料をさらに増やしたい」(幹部)として今後も可視化の範囲を広げる意向だ。
国家公安委員長主催の「捜査手法、取り調べの高度化を図るための研究会」(座長・前田雅英首都大学東京教授)が23日にまとめた最終報告を踏まえて決めた。研究会は「治安水準を落とさずに可視化を実現するにはどうするか」を2010年2月から今月まで23回にわたり議論してきた。
朝日新聞 - 2012年2月23日14時1分
4月からの実施を目指す。録音・録画するのは従来通り裁判員裁判対象事件だが、知的障害者の場合は罪種を限定しない。全過程の可視化について警察庁は「事件の真相解明に支障をきたしかねない」と導入に慎重だが、「最終的な可視化のあり方を考える際の材料をさらに増やしたい」(幹部)として今後も可視化の範囲を広げる意向だ。
国家公安委員長主催の「捜査手法、取り調べの高度化を図るための研究会」(座長・前田雅英首都大学東京教授)が23日にまとめた最終報告を踏まえて決めた。研究会は「治安水準を落とさずに可視化を実現するにはどうするか」を2010年2月から今月まで23回にわたり議論してきた。
朝日新聞 - 2012年2月23日14時1分