鳥取市の社会福祉法人「あすなろ会」が運営する知的障害者らの支援施設「松の聖母学園」の虐待問題で、県は、緊急立ち入り調査で新たに6件の虐待事案が判明したことを、12日の県議会福祉生活病院常任委員会で明らかにした。県が把握した虐待事案は、入所者7人に対する計13件に上る。県は、同法人に提出を求めている改善報告書の内容を見て措置を検討する。
障害者総合支援法に基づく立ち入り調査は、5月27日~6月6日、同学園など県内21の障害者支援施設で実施。施設長らに虐待事案の有無や、虐待防止の取り組み状況などを聞き取った。
県によると、同学園で新たに50歳代の男性管理職が、50歳代の知的障害のある男性入所者に、尻にアザができる暴行を加えるなどした計6件の虐待が判明した。県は、男性管理職が計12件の虐待を行ったと認定しているが、男性管理職は湯船に顔を付けるなど4件以外の関与は認めていないという。同学園が虐待防止の研修をせず、同法人本部が適切な施設運営を行っていないことも明らかになった。
同学園以外に虐待はなく、業務管理体制などにも問題点は確認されなかった。県では、県内320の障害福祉サービス事業所でも順次、緊急立ち入り調査を行う。
2014年06月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
障害者総合支援法に基づく立ち入り調査は、5月27日~6月6日、同学園など県内21の障害者支援施設で実施。施設長らに虐待事案の有無や、虐待防止の取り組み状況などを聞き取った。
県によると、同学園で新たに50歳代の男性管理職が、50歳代の知的障害のある男性入所者に、尻にアザができる暴行を加えるなどした計6件の虐待が判明した。県は、男性管理職が計12件の虐待を行ったと認定しているが、男性管理職は湯船に顔を付けるなど4件以外の関与は認めていないという。同学園が虐待防止の研修をせず、同法人本部が適切な施設運営を行っていないことも明らかになった。
同学園以外に虐待はなく、業務管理体制などにも問題点は確認されなかった。県では、県内320の障害福祉サービス事業所でも順次、緊急立ち入り調査を行う。
2014年06月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun