ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

盲導犬と視覚障害者の交通事故死でブザー条例 後退時の警報音「全国に広まって」

2016年06月05日 02時14分45秒 | 障害者の自立

 視覚障害者の山橋衛二さん(当時50)と盲導犬ヴァルデス号が昨年10月、後退中のダンプカーにはねられて死亡した事故で、運転者の男性(39)に執行猶予付きの有罪判決が出た。痛ましい事故を機に、車の警報音を鳴らすよう義務づける徳島県条例が制定されて、約半年。山橋さんの関係者らは、目の不自由な人への配慮や警報音への理解が広がってほしいと願っている。

 山橋さんの母和美さん(78)は判決後、コメントを発表した。山橋さんが19歳の時、交通事故で視力を失いながら立ち直り、盲導犬の育成や交通事故防止の活動に尽力していたことを紹介。「この事故で、視覚障害者は音が頼りで大切な情報源だということに気づいてもらえました。その中でもとりわけ警報音は命を守るために必要」「社会が変わらないと2人の死が無駄になります。法改正へとなりますよう願っています」などと訴えた。

 徳島の盲導犬を育てる会の竹内安彦理事長も、「健康な人ばかりが道路を歩いているわけではない。子ども、障害者、お年寄りにはブザーの音が大事。県の条例が、ぜひ全国に広がってほしい」と話した。

 ダンプを運転していた男性は、騒音を注意されたことがあり、バックする際のブザーを、事故当時は作動させていなかった。これを受け、県は昨年12月に制定した条例に、障害のある人らの安全を確保するため、車に音を出す装置がある場合は使用を義務づける内容を盛り込んだ。

 徳島市の運送会社、東海運は事故後、保有する約100台のトラックすべてをブザーが鳴るように改修した。深夜や早朝、騒音になるのを避けるため、ライトを点灯するとブザーが鳴らないよう、購入時に設定された車もあったからだ。

 谷真史・陸運事業部長(61)によると、以前は顧客や住民から、「ブザーの音がうるさい」という声が寄せられることがあった。条例が施行されてからは「ブザーを鳴らすことに理解を得やすくなった」といい、苦情は来ていない。同社のトラックの半数以上は、県外も走る。「条例と同じ規定が全国に広がれば、法令を守っていることを訴えやすく、助かる」と話す。

事故後に作られた山橋衛二さんとヴァルデス号のポスター。視覚障害者や盲導犬への理解を呼びかけようと、現在、路線バスの車内に掲示されている=徳島の盲導犬を育てる会提供

後退時のブザーを切らないよう呼びかけるポスターも作られた=徳島の盲導犬を育てる会提供

朝日新聞デジタル||2016/06/03


障害児を普通学校へ 入学希望者対象、電話で無料相談

2016年06月05日 02時07分35秒 | 障害者の自立

 障害のある子どもたちが普通学級で学ぶことを支援している市民団体「障害児を普通学校へ・全国連絡会」は、六日と七日のいずれも午前十時から午後四時まで、電話で相談を受け付ける「全国一斉 障害児の普通学級就学ホットライン」を開設する。

 近年、障害がありながらも、医療的なケアを受けながら地元の普通学級で学ぶ子どもたちが増えている。一方で、情報を得られないために、普通学級で学ぶことをあきらめてしまう子どもも多いという。今年四月には障害者差別解消法が施行された。連絡会は、障害児の親や教師、医師、弁護士などが参加。普通学級に入学、転籍したいと考えている人などを対象に無料で相談に応じる。

千葉県のホットライン電話番号は=043(295)6322=へ。

2016年6月4日  東京新聞


涼しげな音色届けます 鳴門でスズムシ出荷始まる

2016年06月05日 01時59分50秒 | 障害者の自立

 鳴門市大麻町板東の障害者支援施設「板東の丘」で1日、利用者らが育てたスズムシの出荷が始まった。

 涼しげな音色が響く作業室では、職員らが飼育ケースの中に赤玉土を敷いて、草花や餌のニンジンを飾り付けた後、温度調節によってふ化を早めて育てた体長2センチほどのスズムシを入れて梱包した。

 音色は約1カ月間楽しめ、自宅での鑑賞や中元用として人気があるという。

 Aセット(雄・雌4匹ずつ)が2100円、Bセット(雄3匹、雌2匹)が1500円で、ケースのない成虫のみ(雄・雌10匹ずつ)は2500円(いずれも送料、消費税込み)。

 申し込みは8月末まで。問い合わせは板東の丘<電088(689)2828>。

【写真説明】出荷が始まったスズムシ=鳴門市大麻町の板東の丘

  2016/6/3   徳島新聞


援協 公益福祉団体の認定証を取得 リオ五輪向け医療カード作成へ

2016年06月05日 01時45分09秒 | 障害者の自立

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)の5月定例役員会が5月27日午前11時半から、サンパウロ市リベルダーデ区本部の社会福祉センター4階会議室で開かれた。

 はじめに菊地会長からCEBAS(公益福祉慈善団体としての認定証)が取得できたことが役員らに伝えられ、「政治経済が混乱する中、取得できたということは援協が福祉医療を正直に頑張っている団体と認められたということ。正式に取得できたことに理事、役員には感謝したい」と述べた。

 さらに医療保険の問題で多くの人(特に高齢者)が困難な状況に陥っていることを受け、グループ医療保険検討委員会設立が発表された。「高齢者保険は援協にとっても大きな問題なので、勉強会などを開き、しっかり調査しながら取り組んでいきたい」と菊地会長は話し、委員会は今月初旬から始動する意向を明かした。

 続けて菊地会長はリオオリンピック・パラリンピック支援会議の経過を報告し、援協としては日本人選手、応援団用の日本語対応電話サービスの設置、日本の保険が使える現地病院の把握などを徹底していくとした。これを受け坂和三郎広報委員長は「(日本人旅行者向けの)医療カードを至急作成する」と付け加えた。

 日本へ帰国していた足立操事務局長からは、4つの関係機関と会議を行ったことが報告された。そのうちの一つの日本財団からは、シドニー五輪で車椅子バスケット日本代表だった根木慎志さんが同財団の支援で行う「あすチャレ!School」プロジェクトのブラジル開催を要請されたと述べた。このプロジェクトは根木さんが日本の100の小中学校を訪問し、ワークショップや講演会を通じ障害者への理解を深めるというもの。ブラジルでの開催が決まれば、9月に来伯し、日本人学校や日本語学校で活動を行う予定だとした。

2016年6月2日  サンパウロ新聞


リオへ最後の選考大会! ジャパンパラ陸上開幕

2016年06月05日 01時24分10秒 | 障害者の自立
6月3日、ジャパンパラ陸上競技大会開会式が新潟中央区のホテルで行われた。新潟県内では初開催となる。大会はデンカビックスワンスタジアムで4・5日の2日間にわたり行われる。

日本障がい者スポーツ協会・鳥原光憲会長は「今年で26回目を迎えるジャパンパラ陸上競技大会が、これまでにない意味を持つ大会となった。自己ベスト更新を目指してチャレンジしていただきたい。2020東京パラリンピックを起爆剤として、日本のパラスポーツの発展を加速させていくのが大きな課題。パラスポーツの認知度を高めていくのが大事。そのためにこの大会で限界に挑戦する選手たちの姿を通してパラスポーツの魅力が伝わりファンが広がっていく機会になればと期待している」と挨拶。9月のリオ・パラリンピックにつながる大会に、そして2020東京パラリンピックで大躍進する足がかりになるような大会にしたい、という思いが込められていた。

今大会の標準記録突破でリオ・パラリンピック日本代表に選出される最後の大会となる。

日本パラ陸上競技連盟 吉松時義会長は「自己記録更新やリオ・パラリンピック出場など、それぞれの目標に向け発揮してもらいたい。2020へ熱い思いがつながることを願う。日本パラ陸上競技連盟は7地域に分かれ、互いに連携しながら発展させたい。北信越地域には新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県が加盟している。障害者スポーツへの理解と障害そのものへの一般の人の理解が深まること、共生社会作りが進展することを願っている」と述べた。

地元出身の三須穂乃果選手(日本体育大学)が選手宣誓を行った。

選手記者会見

記者会見には、長尾嘉章(ANAORI-AC)、山本篤(スズキ浜松AC)、辻沙絵(日本体育大学)そして選手宣誓を行った三須穂乃香が出席した。

ベテラン・長尾は「明日・明後日は最後の選考会なので、代表に選んでもらえるようにしたい。何事にもあきらめず、可能性を信じて走りを追及する姿を見てほしい。100mに重点をおいて、どのタイミングでフォームを変えてスピードアップするか2週間前につかんだ感覚で成果を出したい」と語った。長尾は、アテネパラリンピック車いす4×400Mリレーで銅メダルを獲得。ロンドンには出場できず、リオが7大会目となる。

山本は、先月行われたリオデジャネイロでのテストイベントで、Daniel Wagner JORGENSEN(デンマーク)に、山本が持っていた(走幅跳びの)世界記録を11センチ上回り更新されたという悔しいエピソードを語った。「世界記録が18日間しか保持できなかったので、世界記録出せれば」と明日からの大会への意気込みを語った。

また、その日を振り返り山本は「ダニエルが前日に『明日のジャンプを見てみろ』と、話したので(世界記録を)出される感じがしていた。6.67mであれば、まだ自分が飛べる範囲内だと思っている。鳥取の日本選手権で痛めた腰の回復は完全とは言えず、リオテストイベントから帰ってきて、長時間の移動で先週は体調を崩していたが、今大会やリオで全力を出せる状態である」とも話した。

三須は「地元での開催。たくさんの応援に感謝の気持ちを表せるように走りたい。今年、日体大へ入学して、2か月ぶりに地元に帰った。落ち着ける場所で成長したところを見せたい。日体大で(辻紗絵とともに)1、2位としたい」と語った。

三須の先輩にあたる辻は、昨年ハンドボールから転向、2ヶ月後に100m、200mで日本新記録をマークした。辻は、ハンドボールの試合で新潟へ来たことがあり、食事が美味しかった思い出があるという。「自己ベストが出せるように。400mでは60秒を切りたい。メダルに届きそうで届かない」と話した。

最後に記者からの「競技前、集中するためにしていることは?」という質問に、山本は、
「100mはスタートに入るとき両脚ジャンプし大声を出す。幅跳びは助走のときに手を横に振る」と。
三須は「スタートラインに立った時、空を見上げ応援してくれる友達の顔を思い浮かべる」、辻は「大切ンな人にもらったベビーリングを握り、サングラスをつける」とそれぞれ話した。
スタート前のなにげない選手のしぐさにも意味があることを思いながら、観戦するのも面白いだろう。

会場は2002年FIFAワールドカップのために建設されたデンカビッグスワンスタジアム。昨年開催された第99回 日本陸上競技選手権大会では集客がうまくいかなかった。新潟日報記者の話によると、紙面で今大会開催について報じており、新潟市民のスポーツへの関心は高い。障害者スポーツを生で見る醍醐味、義足の姿、スピード感など味わえる今大会に、多くの市民に応援に来てほしい。

記者会見に出演した選手。左から、長尾嘉文、辻紗絵、三須穂乃香

2016年6月4日  パラフォト