ゴエモンのつぶやき

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空き倉庫活用し「野菜工場」 磐栄運送、7月にもレタス栽培へ

2016年06月05日 01時18分12秒 | 障害者の自立

 いわき市の磐栄運送(村田裕之社長)は7月にも、同社倉庫を活用した、野菜の水耕栽培事業を開始する。運送会社が野菜栽培事業に参入するのは全国でもあまり例がないといい、村田社長は「今後、空き倉庫が増加する状況になった場合のモデルケースになれば」と話している。

 これまで建築資材などを保管していた倉庫を活用する。保管されていた資材は別の場所への移動を完了している。これまで東日本大震災による復旧、復興事業による「特需」により、運送業務が多忙だったが、村田社長は「今後その状況が続くとは限らない」と分析、事業開始に踏み切った。

 現在、同市南台の同社勿来営業所近くに工場を建設中で、今月末ごろに完成する予定。敷地面積は約1050平方メートル。生産能力は、1日当たり70グラムのフリルレタス約2700株を出荷できる規模という。計画ではレタスのほか、バジルなども栽培する。工場稼働に伴い、新たに地元を中心に8人の雇用を見込んでおり、そのうち2人は障害者の雇用を予定している。野菜出荷の際、取引先への配送にかかるコストは、運送会社の利点を生かし低減する。

 同社は事業開始の理由として、高齢化したドライバーの長期雇用や、システム化が容易であることから、雇用を生み出しやすいことなどを挙げる。村田社長は「高齢になり、運転手としての業務が難しくなった社員でも、新たに携わりやすい事業」として、野菜栽培事業に期待を寄せる。

 安定した運用を目指すため、農事組合法人和郷園や、水耕栽培設備メーカーの指導の下、事業をスタートさせる。村田社長は将来的には事業の拡大も視野に入れている。本県の農産物などが原発事故による風評被害の影響を受けている中、「いわきブランドの構築にも貢献できれば」と青写真を描く。また、磐城農業高との連携も視野に「野菜栽培について共同研究などにも挑戦していきたい」と話した。

磐栄運送が建設中の野菜工場
 
 2016年06月03日   福島民友

“それぞれの震災後”を表現する企画展「絶望でもなく、希望でもなく」開催中!

2016年06月05日 01時14分30秒 | 障害者の自立

今回のトピックスは、福島県のちょうど真ん中、猪苗代湖にある「はじまりの美術館」で開催中の企画展「絶望でもなく、希望でもなく」について。こちらの展示、「震災後の福島からの表現」をテーマにした企画展になっていて、県内外の7組のアーティストによる作品が展示されています。 

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詩人の和合亮一さんや、いわき市で音楽を中心にした表現活動を行っている十中八九、それから、手前味噌ながら私も、友人のドローイング作家であるtttttanくんとの合作を出品しています。会期が6月27日までなので、ぜひ福島を訪ねることがあったら行ってみてください。作品の感想もお寄せくださいね。

 

筆者の作品。ファックスと感熱紙を使い、記憶と記録の関わりを表現した。

筆者の作品。ファックスと感熱紙を使い、記憶と記録の関わりを表現した。

展示も興味深いのですが、見どころはこの美術館そのもの。2014年6月に、築130年の酒蔵「十八間蔵」を改修して誕生した小さな美術館で、館内の至る所に昔の骨組みが露出し、内装のデザインなども相まって、とても居心地のよい空間になっています。カフェも併設されていて、スタッフの方とのおしゃべりもまた楽しみのひとつ。

 

とても美しくリノベーションされた十八間蔵

とても美しくリノベーションされた十八間蔵。

なんだか実家に帰ってきたような、居心地のいい空間なんです。コーヒーを飲んでいると「ああ、ここに居ていいんだ」と素直に思えるような、とても懐の深い、そして居心地のいい空間なんですね。

カフェスペースでのゆったりとした時間も美術館の魅力のひとつ

カフェスペースでのゆったりとした時間も美術館の魅力のひとつ。

この居心地の良さは、この美術館の成り立ちに由来するもの。はじまりの美術館は、「安積愛育園」という、主に知的に障がいを持つ方の支援事業を担ってきた社会福祉法人が運営しています。障害の有無に関係なく、自己表現を楽しむ場、集える場を作ろうという目的で開設され、アール・ブリュット(障がい者による芸術)の新興や展示にも力を入れています。

アートが介在することで、既存のコミュニティとは別の、普段はマイノリティと言わざるを得ないような人が集まって別のコミュニティができてくるんですね。だからここではいかなる人も排除されない。そういう福祉の哲学が通底しているからこそ、不思議な居心地の良さがあるのだと思います。

ちなみに、はじまりの美術館の前のそば屋さん「しおやぐら」もおすすめ。山菜の天ぷらと地元の蔵元の地酒も味わえます。美術館になる前の建物だった十八間蔵は、しおやぐらを運営している塩谷家の蔵だったそう。かつての猪苗代の暮らしぶりを感じながら、おそばと天ぷらと地酒、そしてアート。ここに来れば最高の休日になること間違いなしです。

 

しおやぐらのそばは必食。地酒の「七重郎」もぜひ一緒にどうぞ!

しおやぐらのそばは必食。地酒の「七重郎」もぜひ一緒にどうぞ!

 

“それぞれの震災後”を表現する企画展「絶望でもなく、希望でもなく」開催中!
小松理虔こまつ・りけん/1979年、福島県いわき市小名浜生まれ。福島テレビ報道部を経て、2006年より中国上海で日本語情報誌の編集・通訳として活動。2009年に帰国後、小名浜で地域にまつわるさまざまな企画に関わりながら、企業の広報として地域産品のマーケティングや商品企画、広報PRにたずさわる。2015年4月に独立し、ヘキレキ舎を立ち上げる。http://www.hekirekisha.com/ 

NPO「すすめる会」 精神障害支え20年

2016年06月05日 01時06分52秒 | 障害者の自立

「誰もが自分らしく」めざし

 多摩区と麻生区で精神障害がある人の社会参加をサポートする「NPO法人たま・あさお精神保健福祉をすすめる会」(築根俊明理事長)。市民団体から始まった同法人の取り組みが20年の節目を迎える。

 同法人の始まりは1995年10月。当時、川崎市北部に精神障害のある人が暮らすことのできる住居がなく、社会環境の改善を目的に医療施設や福祉事業所、行政、家族会などが市民団体として会を設立。翌年、麻生区内にグループホームを開設し、以降多摩区と麻生区でグループホームや活動支援の作業所などを運営してきた。

 精神障害者の社会参加機会や生活基盤の整備を進めていった同会。同様の活動を行っていた団体の運営を引き継ぐかたちで、支援する側の人材確保や活動の幅を広げ、2005年6月にはNPO法人格を取得。今では両区で就労支援の作業所やグループホーム、相談支援センターを含め14の施設運営を行っている。

 会の発足当初から運営に関わってきた精神保健福祉士の青野眞美子さんは「以前と比べて環境が整ってきている実感はあります。病気や障害を抱えていても、この地域で暮らす仲間としてつながりを持って生きているという理解を今後も広めていければ」と話す。

 青野さんは現在、2009年12月に麻生区にオープンした「ハーブカフェららら」に勤務し、働くメンバーのサポートなどを行っている。新たな就業機会の場として金曜と土曜にオープンするこのカフェでは、約20人のメンバーが軽食やハーブティーの提供と菓子製造を行っている。定期的なイベントの開催や自治会の祭り参加など、地域との交流も積極的に行っている。

 同法人の理事を務める三橋良子さんは「障害のある人もない人も、自分らしく豊かに暮らすことができるような街づくりを目指して、必要な事業として継続してきました。活動は地域の方々の協力や関係機関の支援があり、とても感謝しています」と話している。

下麻生にある「ハーブカフェららら」とスタッフたち

2016年6月3日  タウンニュース