【真岡】市社会福祉協議会と真岡北陵高は本年度から、授業の時間を使って生徒が福祉作業所を支援する連携を始めた。市内の高校が授業の一環として市社協と連携するのは初めて。作物の栽培を通じて交流し、障害者への理解を深めることなどを目指す。連携に基づく初の試みとして、下大田和の障害者福祉施設「真岡さくら作業所」でこのほど、生物生産科の生徒と同施設利用者が合同でサツマイモの苗植えを行った。

 市社協は11年度から年1回、同校教養福祉科に社会福祉士の国家資格を持った職員を外部講師として派遣している。15年秋から、両者は高校生と障害者が関わる機会を設ける方法を模索、同校と近い同施設へ訪問することになった。

 合同で行ったサツマイモの苗植えには、生物生産科作物専攻3年の8人が参加。学習した技能を現場で活用する課題研究の授業で同施設の畑を訪れ、利用者約15人とともに作業した。今後も収穫までの間、除草などを行っていく。

 また、教養福祉科1年の29人は10月28日、同施設で開かれる「収穫祭」に「介護福祉基礎」の授業時間を利用して初めて参加、利用者の介助などを行う。