ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

累犯障害者、社会で更生を…捜査段階から支援

2017年04月16日 14時04分21秒 | 障害者の自立

 知的障害などがあり、犯罪を繰り返す累犯障害者を、弁護士と社会福祉士が連携して捜査や刑事裁判の段階から支援する取り組みが全国に広がりつつある。福祉の受け皿を用意することで刑務所ではなく、社会で更生させる試み。6年前に大阪府で始まり、今月スタートした兵庫県で7か所目となる。模索が続く累犯障害者の支援策の一例として注目されている。

 取り組みは、逮捕されたり公判中だったりする累犯障害者について、福祉施設などで生活しながら立ち直りを目指す「更生支援計画」をまとめ、検察庁や裁判所に提出、不起訴処分や執行猶予付き判決を求めるもの。累犯障害者が生まれる背景には、適切な福祉支援を得られていないことや、刑務所での服役が必ずしも更生に結びついていない点などがあるとされる。

 そこで、大阪の弁護士会と社会福祉士会が2011年、福祉のサポートを受けて更生を目指す方が再犯防止につながるとの考え方に基づき、取り組みを始めた。刑務所出所後の社会復帰を支える「出口支援」に対し「入り口支援」と呼ばれる。

 

2017年04月15日    読売新聞


子ども連れも障害者も 銀座でフレンドリー上映

2017年04月16日 13時53分33秒 | 障害者の自立

 障害のある人や子育て中の人にも、周囲に気兼ねすることなく映画を楽しんでほしい――。上映中に席を立ったり声を出したりすることもできる「フレンドリー上映」が中央区の映画館「シネスイッチ銀座」であった。自閉症の男性の成長と自立を描いたドキュメンタリーが上映され、自閉症の子どもを育てる保護者や親子連れが鑑賞した。

 上映されたのは、今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた米映画「ぼくと魔法の言葉たち」。2歳で自閉症と診断された男性が大好きなディズニーアニメを通じて自身の気持ちを伝え、家族と心を通わせ成長していく姿を描いた。一人暮らしや恋愛、就職など男性が直面する課題も正面から取り上げている。

 上映会には車いす利用者も訪れた。子どもが過って転ばないように照明は通常より明るく設定。上映中も時折、子どもの声が上がった。

 生後5カ月の長女と夫と一緒に訪れた坊野友美さん(36)は「子どもを持つ親としても励みになる映画だった」。出産前からミニシアターをめぐるのが好きだった。「子どもが泣くこともあるし、障害があって立ち上がったり声を出したりする人も、お互いさまだと思う。赤ちゃんだけではなくどんな人でも気にせず行けるような映画館が増えてほしい」と話した。

 友人らと訪れた今村明子さん(41)は自閉症の男児を育てている。「普通の映画館だと、セリフをまねて口にしたり立ち上がったりしてしまい、周りに申し訳ない気持ちになる」という。「(フレンドリー上映は)障害のある子どもも映画館を訪れるきっかけになるかもしれない。障害のある子が多い回だったら、子どもを連れて挑戦してみたいかな」

 フレンドリー上映は、映画を配給する「トランスフォーマー」(渋谷区)の加藤慎一郎さんが「(同作を上映する際に)米国では自閉症の人も一緒に鑑賞できる機会をつくった」と聞いたことなどから実現した。

 シネスイッチ銀座では、視覚障害者に向けた音声ガイドなども行っている。同館を運営する「籏興行」の吉沢周子さんは「映画館側の対応も進んでいる。新しいシステムを作るのは難しいかもしれないが、垣根を低くして映画を楽しめる人の幅を広げたい」と話す。

 シネスイッチ銀座は18、25両日の午後0時45分からもフレンドリー上映をする。5月にも実施予定で、詳細は同館(03・3561・0707)へ。

写真・図版 

子ども連れで映画館を訪れた人もいた

2017年4月15日      朝日新聞


障害者競泳代表が合宿公開 4月下旬からは高地合宿を実施

2017年04月16日 13時36分23秒 | 障害者の自立

 障害者による競泳の世界選手権(9月30日開幕、メキシコ市)に出場する日本代表の合宿が14日、東京・国立スポーツ科学センター(JISS)で公開され、昨年のリオデジャネイロ・パラリンピックで4個のメダルを獲得した木村敬一(東京ガス)が「その時に出せる力を最大限に発揮できるようにしていきたい」と抱負を語った。

 標高約2250メートルにあるメキシコ市で行われる大会への対策として、4月下旬から米フラッグスタッフで高地合宿を実施。今回は順応のため、選手は低酸素に設定できるJISSの宿泊室に寝泊まりしている。女子の一ノ瀬メイ(近大)は「高地での合宿も試合も初めてで、どうなるか興味がある。しっかり準備したい」と話した。

障害者競泳代表が合宿公開 4月下旬からは高地合宿を実施 

障害者による競泳の日本代表が合宿を公開し、記者の質問に答える一ノ瀬メイ

サンケイスポーツ


もし本人が亡くなったら障害年金はどうなりますか?

2017年04月16日 03時08分40秒 | 障害者の自立

主人が障害を負い、現在は障害者年金を受けています。主人の年金は消えてわからなくなり、25年ありません。障害年金は主人が死亡したらどうなるのか教えてください。
(30代後半 既婚・子供なし 女性)

野瀬:ご主人が、サラリーマンなのか、自営業なのか。そして奥様が、専業主婦なのかどうかなど、いただいた前提条件が少なすぎるので具体的に「こうなる」とお答えすることは難しいです。

まずここでは、一番基礎的な国民年金について、私たちがイメージする「年金」以外の役割についておさらいしておきましょう。

老後のため以外の年金の役割

「年金」というと、働いているときに毎月納めて、老後に毎月お金をもらう……というイメージがあると思います。しかし、年金にはそれ以外にもさまざまな役割があります。それが(1)障害年金と(2)遺族年金です。

(1)障害年金
障害年金とは、生活に支障をきたすような重い障害を負ってしまった場合に支給される年金です。障害の等級によって異なりますが年間80~100万円程度の年金が支給されます。

(2)遺族年金
遺族年金とは、年金加入者が亡くなったときに残された子供や、その子供を育てる配偶者に対して支払われる年金です。年間80万円程度支給されます。

お子さんはいらっしゃらないそうなので、概ねこの金額で落ち着くと思います。

今後の年金はどうなるのか?

まず通常の年金についてです。

ご質問に、「主人の年金は消えてわからなくなり、25年ありません」とありますが、これはいわゆる「消えた年金問題」で「払ったのに払ってないことにされた」のか、もしくは「払った記録を自分でなくして納付状況がわからなくなった」のかどちらかだと思います。

前者の場合、ただちに「記録の確認申立」を行うべきです。年金事務所で記録の調査が行われ「納付済み」とみなされれば、記録が復活することになります。

絶対に復活するわけではないですが、試してみる価値はあります。給与明細などがないと申立できないと思っている方が多いのですが、給与明細は絶対要件ではありません。

また後者の場合でも、過去5年分までなら後納制度が利用できますので、今からでも25年納付の要件は復活できる可能性があります(2017年8月、年金法改正にて最低加入期間が10年に変更されます)。

これは私の推察ですが、質問者のご主人は障害年金を受給できているので、障害年金の要件である「納付期間のうち3分の2の納付」は満たしていると予想されます。

前者・後者どちらにしろ、一度年金事務所に相談に行くことをおすすめします。

受給者が亡くなると

続いて、ご質問にあった障害年金の今後についてです。

障害年金は障害を負った「本人」に支給されるものです。そのため、ご本人が亡くなられた場合には支給されなくなります。

では、遺族年金はどうなのかといいますと、ご質問者の方の現状だと遺族年金は出ません。

なぜなら、先ほども述べましたように遺族年金とは基本的に「残された“子供”」のために支給されるものだからです。未成年の子供がいる場合は配偶者、つまり、奥様に支給されます。しかし、そうでなければ原則支給されません。

結論として、ご主人が亡くなられた後に質問者の方がもらえるのは、ご本人の権利としてもらえる部分のみになります。

となりますと、奥様が今、勤め人として働かれているか、自営業をされていて自分の分の年金を納付されているとよいのですが、ずっと専業主婦だった場合などは懸念が残ります。

ご質問に「25年を満たしていない」とありますので、ご主人だけでなく奥様も「無年金」状態になる可能性が十分にあるからです。

まず年金事務所にて、「消えた年金」の復活が可能か、もしくは「後納制度」でのカバーが可能かどうかを確認することをおすすめします。

2017.04.14   MONEY PLUS


職場の方々、少しの配慮を 中区の難波さん、自らの経験講演 今月と来月

2017年04月16日 03時04分10秒 | 障害者の自立

 発達障害が理解されずに職場で苦しんでいる大人がいることを知ってもらおうと、発達障害の診断を受けた高等支援学校の用務員、難波満さん(38)=中区国府市場=が4~5月、野村教育研究所(北区奉還町3)で講演する。自身も周囲も障害に気づかず、仕事になじめずに職を転々とした経験がある。「障害があっても、周りの気配りで働けることを知ってほしい」と願っている。 

 難波さんは子どもの頃からコミュニケーションがうまくいかず、学校ではいじめにも遭った。当時は障害とは疑わず、普通高校に進学。卒業後に地元の工場に就職したが、人の気持ちを想像することが苦手な難波さんに同僚はつらく当たった。訳も分からず怒られてストレスがたまり、体調も悪化して退職した。次に勤めた企業でも要望をうまく伝えられず、「勝手に行動した」と責められた。説明できず、トラブルがこじれて辞めざるを得なくなった。

 障害が分かったのは2011年。就職相談をしていたハローワークから心療内科の受診を勧められ、発達障害の一つであるアスペルガー症候群と診断された。発達障害という言葉を聞いたことがなかった難波さんは驚き、同じ悩みを持っている人がいることを初めて知った。

 6年前から勤めている今の職場には、障害があることを事前に伝えた。障害が原因で不規則なスケジュールの管理が苦手だが、現在の仕事は予定が急に変わることはほぼない。分からないことがあれば、気軽に同僚に尋ねることもできる。「働くことは自立の大切な収入源。働かないという選択肢は考えられなかった」という難波さんには安心して働ける環境だ。

 講演することを決めた理由は「話さないと分かってもらえないから」。発達障害のある人は一見してそうと分からないケースが多いといい、周囲とトラブルになりやすい。難波さんは名刺に自身が発達障害であることを記し、相手に伝わるようにしている。今回の講演について「当事者が困った時、解決のヒントを出してくれる人が周りにいてほしい」と訴えている。

 講演は全3回。4月17日は「難波さんのライフヒストリー」、5月1日は「発達障害と向き合う方法」のテーマでそれぞれ講演し、同15日はパネル討論を予定している。午後7~8時半。定員30人で要予約。1回500円。問い合わせは野村教育研究所(086・236・9070)へ。

オーダーメードの対応を

 発達障害は、脳機能の発達が関係する生まれつきの障害のこと。特定のものへのこだわりが強い自閉症▽コミュニケーションが苦手なアスペルガー症候群▽読み書きや計算などが苦手な学習障害(LD)▽衝動性や多動性を示す注意欠陥多動性障害(ADHD)--の総称。

 岡山市発達障害者支援センターの担当者は「発達障害は、当事者が持つ障害も経過もそれぞれ違う。パターンに当てはめず、オーダーメードの対応が必要だ」と指摘する。

 こうした人を雇う企業や事業者の注意点については「当事者とよく話し合い、職場全体で配慮についてのコンセンサスを取るとよい。当事者の適性については苦手な面だけに注目せず、多面的な見方をすることが大切」と忠告。配慮があっても当事者がうまく適応できない時もあるとし、「『やる気がない』と誤解せず、当事者と相談しながら別の方法を気長に探して」と話している。

毎日新聞    2017年4月14日