ゴエモンのつぶやき

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「田川市は有力候補」 東京パラ「車いすバスケ」事前キャンプ 

2018年05月23日 22時48分35秒 | 障害者の自立

独障害者スポーツ連盟役員が視察 [福岡県]

 ドイツ障害者スポーツ連盟役員、アンソニー・カールフェルト氏は14日、田川市を訪れ、2020年の東京パラリンピックの事前キャンプに向け、市総合体育館などを視察した。カールフェルト氏は視察後、記者団に「すみずみまで配慮が行き届いていた。車いすバスケット連盟の監督に、車いすバスケのキャンプの有力候補として田川市を推薦したい」と述べた。

 田川市はドイツの車いすフェンシングの事前キャンプが内定している。二場公人市長は8月にドイツで開かれる車いすバスケットボール世界大会に出席し、19カ国の車いす競技の関係者が集まるレセプションで、市が進める障害者に優しいまちづくりや市総合体育館のバリアフリー化などを紹介する。

 カールフェルト氏は市役所で二場市長と会談。パラリンピックについて「インフラの整備など中長期的に見て障害者の生活水準をあげる重要なイベントだ」と強調。その上で、「東京パラリンピック後も子どもたちやスポーツを通じた交流を続けるなど、(田川市との)長期的な結びつきを模索したい」と話した。

■カールフェルト氏の一問一答

 田川市を訪問したドイツ障害者スポーツ連盟役員のアンソニー・カールフェルト氏と記者団の一問一答は次の通り。

 -田川市総合体育館を視察した感想は。

 トイレには通訳機能があり、シャワールームの広さも十分。不自由のない施設だ。2022年に行われる車いすバスケットボールの世界大会など、障害者競技の国際大会にも対応できると思う。

 -体育館では床を触って確かめていた。

 床の板と板の間に隙間があると、アスリートは違和感を覚えることがある。床も含め、これ以上望めないくらいの設備が用意されている。

 -田川市をドイツ車いすバスケのキャンプ候補地として考えているのか。

 最終権限を持っているのは、車いすバスケットナショナルチームのナショナルコーチだが、具体案は出ていない。事前キャンプに向けた動きが活発になるのは来年1、2月ごろだろう。田川市は良いポジションにいると考えている。田川市を有力な候補地として自信を持って推薦したい。

「田川市は有力候補」 東京パラ「車いすバスケ」事前キャンプ 独障害者スポーツ連盟役員が視察

田川市総合体育館を視察するアンソニー・カールフェルト氏(左)。障害者用観覧スペースなどで説明を受けた(市提供)

=2018/05/23付 西日本新聞朝刊=


人生を読む「図書館」広がり ヒューマンライブラリー 少数者と対話

2018年05月23日 22時32分09秒 | 障害者の自立

 ●聞き手 直接会うから生まれる理解 語り手 自分と向き合い自信がつく

 障害者や性的少数者(LGBT)など、さまざまな立場の少数者(マイノリティー)が、少人数の聞き手に対して自身について語る「ヒューマンライブラリー」(HL)という取り組みがある。話し手を「本」、聞き手を「読者」に例え、聞き手は読みたい本を選ぶように、知りたい人の話を聞く。本物の本と異なりその場で実際に対話でき、互いに理解を深められるのも特徴だ。2000年にデンマークで始まり、国内でも徐々に広がっている。

 先月、福岡市博多区の博多マルイで開かれたイベント。6人のLGBT当事者が「本」として参加した。聞き手には、六つの「タイトル」と、その人を紹介する「あらすじ」のようなリストが配られ、興味がある人のもとに集った。

 「本」の一人、のぐちあやかさん(27)=福岡県久留米市=は、恋愛対象が性別を問わない全性愛者(パンセクシュアル)。タイトルは「幸せな想定外」(1991年発行、27歳、のぐちあやか)-とある。3人の聞き手が参加し、4人は輪になった。

 のぐちさんは17歳までは異性愛を当たり前だと思っていた。体の性と心の性が異なるトランスジェンダーや同性愛の女性と出会い、「自分が好きになるのは異性だけではない」と気付いた。「全性愛というと、よく『誰でもいいんでしょ』と言われるけど、性別にこだわらずに人を好きになるだけ。まずその人自身を好きになって、後から性別が来る感じ」と語ると、聞き手の女性(40)は「『性別で好きな人を選ぶわけじゃない』という考え方には共感するが、個人の考え方の問題なので、人に言わなくていいのでは?」と質問した。のぐちさんは「私は自分を全性愛という枠組みにはめることで人にも説明しやすくなり、自分について語ることで仲間もでき、安心できた」と答えた。

 イベントを主催したLGBT支援団体「グッド・エイジング・エールズ」(東京)代表の松中権さんは「本当の理解は、実際に会って話す中で生まれる。お互いに自分を見つめ直しているのではないか」と話す。1時間ほどの対話を終え、のぐちさんは「知らない人たちに自分の性の話をするのは初めてで不安だったが、発見や元気をもらった」と笑った。

     ◇    ◇

 HLの始まりは、デンマークの音楽祭。少数者に対する偏見を無くそうと、障害者、LGBT、ホームレス、ヌーディストたちが「本」として自らについて語った。HLは現在90カ国以上に広がり、国内では2008年、京都であった障害者支援のイベントを皮切りに大学や市民団体が行うようになり、昨年には「日本ヒューマンライブラリー学会」が発足した。

 学会理事長で駒沢大社会学科教授の坪井健さんは、HLが支持される理由を「近づきやすさ」とみる。「“図書館”というユニークな設定や少人数形式なので気軽に参加でき、対話により共感が生まれやすい」

 坪井さんら研究者グループは、15~17年に行われたHLで参加者にアンケートを実施。聞き手は話し手に対し、「関心の強さ」と「近づきやすさ」の2項目で、以前より「強くなった」「少し強くなった」と答えた人の合計が、90%を上回った。話し手も「自己開示の大切さ」「生きる希望・勇気」を感じた人が、それぞれ90%以上。坪井さんらは「HLは偏見を低減する効果がある」と分析する。

 長崎外国語大講師の宮崎聖乃さんは13年、「ヒューマンライブラリーNagasaki」を立ち上げ、半年に1度活動を続けている。宮崎さんは「LGBTや障害者、宗教信者などカテゴリーに対し先入観があっても、個人に会うことで確実に見方は変わる。でも一番変わるのは、語り手。人に語ることで自分と向き合い、自信がつく」という。「HLは講演会のように一度に大勢が話を聞けない。多くの人の身近に広がってほしい」と願う。

 8月18日に長崎市立図書館であるHLでは、語り手の集め方や注意点など、企画者向けに運営研修会も行う。午後2時~3時半に研修会、午後4時~7時半にHL。

人生を読む「図書館」広がり ヒューマンライブラリー 少数者と対話

聞き手と対話を深めるのぐちあやかさん(左から2人目)

=2018/05/22付 西日本新聞朝刊=


進む点字離れ…後継者育成へ 筑後市の「むつみ会」が28日開講

2018年05月23日 22時25分09秒 | 障害者の自立

 視覚障害者のために書籍や広報紙の点訳活動をしている筑後市のグループ「むつみ会」が、今月末から点訳ボランティア入門講座(全5回)を開く。会員の高齢化や減少が進み、後継者育成が目的。受講者も減る傾向にあり、同会は「点字離れは進むが、一人でも依頼する人がいる限り続けなければ」と参加を呼び掛けている。

  グループは1982年、市社会福祉協議会が開催した点字講習会の受講生で結成。90年からパソコン点訳を導入し、作業効率が向上した。視覚障害者と交流会を開き、読みたい本や知りたい情報について聞いてきた。要望を受けてカラオケ用の歌謡曲集(2366曲)や筑後市史の点訳をしたこともある。今年3月までの点訳数は671タイトル、2258冊に上る。

 現在の会員は17人で久留米、みやま市からも参加している。点字講習会の受講者は多い時には20人以上いたが、昨年は2人にとどまった。未熟児網膜症の減少や音声機器の発達などが背景にあるという。それでも必要とする人はおり、関係者は危機感を抱く。

 視覚障害のある古賀道子さん(68)は「病院で骨粗しょう症のパンフレットを音読してもらったが、なかなか内容を覚えられない」と点訳を依頼した。同じく神代(くましろ)尚一さん(66)も「家電の取り扱い説明書なども普通は点訳されていない」と必要性を訴える。会の発足時から参加する橋本万貴子さん(79)は「点字は何度も読み返せ、頭に入りやすい」と利点を強調した。

 講習会は会員が講師を務め、点字の基礎からパソコン点訳などを紹介。代表の冨重麻記子さん(43)は「皆さんと点訳の楽しさを共有できるのでリフレッシュのために来てほしい」と話している。開催は28日~6月25日の毎週月曜、筑後市野町の市総合福祉センター(市社会福祉協議会)で。参加無料。市内外を問わず受講でき、定員15人(先着順)。申し込み・問い合わせは筑後市社会福祉協議会0942・52・3969。

〔筑後版〕毎日新聞     2018年5月22日


権利条約目指す社会へ 「きょうされん」全国大会成功へつどい開催

2018年05月23日 20時59分30秒 | 障害者の自立

9月21日・22日、国立京都国際会館

9月に京都市内で開かれる「きょうされん第41回全国大会in京都」の成功をめざして、同京都実行委員会は5月13日、関係者らが一堂に会した「みんなのねがいを織りなすつどい」を京都テルサ(南区)で開きました。

 43団体と1個人が参画する実行委員会、関係者ら550人が参加し、「ともに生きる ともに創る―夢ある未来へ京都から」をテーマに進む全国大会の企画内容を共有。本番さながらに大会テーマソング「みんないっしょ ずっといっしょ」の歌唱で、心をひとつにしました。

 全国大会実行委員長の尾藤廣喜弁護士はあいさつで、日本が「障害者権利条約」を批准して5周年の節目に開催される全国大会の意義や役割にふれ、同条約がうたう、誰もが分け隔てなく、安心して暮らせる社会に近づける契機にしようと呼びかけました(要旨別掲)。

 つどいでは、143点の応募のなかから選ばれた大会キャラクター「まいこ~」の着ぐるみが初披露されたのをはじめ、大会キャラクター賞と佳作賞の入選者に、尾藤弁護士から表彰状が手渡されました。

 利用者実行委員会のメンバーが、「全国大会にむけ、〝頑張る〟から〝顔晴る〟に」「京都に来て良かったと思い出になる大会になるよう頑張ります」などと大会成功に向けた思いを発表。労組、社会福祉や文化団体、弁護士会など参画団体が激励の言葉を述べました。

 京都での全国大会の開催は、19年ぶり4回目。4000人規模の大会で、初日の公開国際シンポジウムには、障害者権利条約の立役者であるドン・マッケイ国連(同条約特別委員会元議長)とマリア・ソリダード国連障害者権利委員会元委員長が登壇。仲間企画は、ケロポンズのステージや着付け体験などを準備中です。18の分科会やフォーラム、観光などで交流もします。

 実行委員会では、ボランティア募集(800人)、1口1000円からの協賛金の協力(目標2000万円)を呼びかけています。

 きょうされん第41回全国大会in京都 9月21日(金)・22日(土)、国立京都国際会館(京都市左京区)。参加費1万2000円(事業所利用者6000円)。京都実行委員会事務局 0774・56・2678(社会福祉法人「みんななかま」内)。

 第41回全国大会は、いよいよ4カ月後です。今年は、日本が「障害者権利条約」を批准してから5周年の節目。また、介護、障害分野の報酬改定がなされ、国会での生活困窮者自立支援法・生活保護法の改正議論など、社会福祉・社会保障の重大な転換点を迎える時期に開かれます。

 大会は第1に、相模原市で起きた障害者殺傷という痛ましい事件が起きないよう、本当の意味で、障害の有無に関わりなく誰もが分け隔てなく生きられる社会を、当事者の立場で議論し、その実現をめざす大会にしたい。第2に、暮らしに困難を抱えている人の実態や願いを多くの人が共有し、「障害者権利条約」でうたわれる社会に一歩でも近づくために何をしなくてはならないのか議論し、第3に、介護や医療、生活保護、年金など多くの分野との連携を広めて、暮らしを築くために必要な議論をし、未来を語り合いたいと思います。

 歴史と伝統、住民自治の文化が培われた京都ならではの楽しい企画を楽しむとともに、社会保障のあり方を深く追求し、「多くの人の知恵と行動を集めて、地域の人々との共同の事業にしていく」地域づくりにむけ、未来へのメッセージを発信する希望ある集会にしたいと思っています。

 

(写真上=大会テーマソング「みんないっしょ ずっといっしょ」を歌い思いを共有しました)

(「週刊京都民報」5月20日付より)


<旧優生保護法>山形県立施設で手術記録を発見

2018年05月23日 20時55分56秒 | 障害者の自立

 旧優生保護法下の強制不妊・避妊手術を巡り、山形県立の障害者施設の入所者に手術が行われたことを示す記録が見つかったことが22日、県への取材で分かった。吉村美栄子知事は「現在資料を精査中。結果がまとまり次第、公表する」と話している。
 県は4月中旬、県内全3施設で調査に着手。職員が施設内で見つけた資料に関連する記述があった。施設入所者に対する手術については、入所継続の条件として半ば強制的に施された可能性が指摘されている。

 山形 社会      2018年05月23日