ゴエモンのつぶやき

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ナチスの障害者虐殺現場を取材

2018年11月13日 13時08分07秒 | 障害者の自立

藤井克徳さん新著、優生思想に警鐘

 ユダヤ人を大虐殺したナチス・ドイツは、ユダヤ人だけでなく20万人超の障害者も虐殺した。優生思想の下で繰り広げられた迫害の現場を、福井県福井市出身のNPO法人日本障害者協議会(東京)代表藤井克徳さん(69)が取材し新著にまとめた。ナチス台頭のきっかけとなった第1次大戦終結から11月11日で100年。2016年の相模原障害者施設殺傷事件や旧優生保護法下の強制不妊問題も取り上げ「優生思想は日本にも深く潜み、今も頭をもたげる」と警鐘を鳴らす。

 ナチス・ドイツの障害者虐殺は「T4作戦」と呼ばれ、第2次大戦開戦日の1939年9月1日、ヒトラーの署名で命令が下された。「働く能力のない」知的障害者や精神障害者を選別し、国内6カ所の施設に連れ込んで一酸化炭素ガスで殺害。キリスト教会の抗議で41年8月に中止したが、政権に代わって地方自治体が命令を出し、終戦まで続いた。

 ナチスは「働けない障害者に税金を使うのは無駄」とする政治的宣伝を繰り広げており、新著の中で藤井さんは「障害者を価値なき者と断定した」と記した。医療関係者が積極的に加担したことも特徴と指摘。ガス栓を開くなど虐殺に関わり大量の臓器の標本を作った医師らを「ナチスの命令を口実に人体実験という欲望をかなえたかった」と断じる。

 41年10月に本格的に始まったユダヤ人大虐殺に比べ、障害者虐殺が取り上げられてこなかったのは、犠牲者の家族による「内なる差別」があったからだとする。「身内に障害者がいることを知られたくなく、補償の訴えが鈍った」との見方を示す。

 優生思想に基づく政策は当時、ドイツに限らず欧米各国で進められた。米国で1907年に世界初の断種法が制定され、福祉国家のスウェーデンも障害者の不妊手術を強力に進めた。日本でも41年に国民優生法、48年に優生保護法が施行され、強制不妊手術や人工妊娠中絶を施された障害者は、母体保護法に改定された96年までに8万人超に上った。

 2年前に神奈川県相模原市の知的障害者施設で入所者19人が殺害された事件で、起訴された元施設職員の被告が「重度障害者は生きていても仕方がない」などと主張した。藤井さんは「生産性や経済性が人の価値をとらえる何よりの目安になり、競争についていけない者は劣る人、弱い人になってしまう」と述べ、背景に現代日本のゆがみがあると指摘する。

 優生思想の芽を摘み、誰もが生きやすい社会に向け、多様性の尊重を掲げて差別や偏見を戒める障害者権利条約の理念実現を訴えている。

  ×  ×  ×

 新著「わたしで最後にして-ナチスの障害者虐殺と優生思想」は1620円(税込み)。第2次大戦開戦日の9月1日に合同出版から刊行された。

 ■地の底から辛苦のうめき声

 こんな死に方はわたしで最後にして―。2015年夏、ナチス・ドイツによる障害者虐殺現場に足を踏み入れた藤井さんは、地の底から湧いてくるような辛苦のうめき声が、想像の奥にかすかに聞こえてきたと記す。

 ドイツ中西部ハダマーに現存する施設のガス室は7畳ほどの広さで、一度に50人ほどが詰め込まれた。シャワー室を装っており、天井には水の出ないシャワーヘッドが据え付けられていた。タイル張りで排水溝もあった。「犠牲者は『シャワールームに入りますよ』という声掛けを信じ切っていたに違いない」とする。

 殺害後は金歯を抜かれ、脳や臓器の標本が作られた。遺族には偽りの死因が書かれた死亡報告書が送られた。藤井さんは「つらいとか悲しいなどという言葉では言い表せない。筆舌に尽くしがたいとはこのこと」とつづり、「この本が、過ちを絶対に繰り返さないための歴史をつなぐバトンの一つになれば」と願っている。

藤井克徳さんの新著「わたしで最後にして ナチスの障害者虐殺と優生思想」
 
2018年11月12日          福井新聞

「もてなしの心」理解 あいさつ、振る舞い学ぶ

2018年11月13日 11時47分14秒 | 障害者の自立

来年秋の茨城国体・全国障害者スポーツ大会の運営を支えるボランティアの研修会が開かれている。活動内容のほか、ボランティアの心構え、障害者との接し方など「おもてなしの心」について理解を深める。研修会は来年3月にかけて実施される。

運営ボランティアは国体1700人、同大会3500人の延べ計5200人が務める。両大会の開閉会式、各競技会場などで、受け付けや案内、美化活動、選手団サポート、会場サービスなどの役割を担う。

水戸市内で開かれた4日の研修会には、小学生から高齢者まで約80人が参加。スクールコミュニケーション代表の斎藤由起子さんを講師に招き、あいさつの基本から立ち振る舞い、言葉の使い方までボランティアに必要な知識とマナーの指導を受けた。県の担当者から、声掛けや必要なサポートなど障害者との接し方を学んだ。

ボランティアたちは今後、リハーサル大会などでの活動を通して経験を積み、本番に臨む。

初めてボランティア活動に挑戦する水戸一高1年、鈴木慧悟さん(16)は「県内外から訪れる多くの方々と、うまくコミュニケーションをとって接していきたい。裏方として精いっぱい大会を支えたい」と意気込んだ。

県国体・障害者スポーツ大会局は「ボランティアの協力を受け、おもてなしの心で来場者を迎え、大会を成功に導きたい」としている。

茨城国体・全国障害者スポーツ大会の運営を支えるボランティアの研修会=水戸市千波町

茨城国体・全国障害者スポーツ大会の運営を支えるボランティアの研修会

2018年11月12日      47NEWS


第18回全国障害者スポーツ大会記録 視覚障害選手の陸上と水泳資料

2018年11月13日 11時36分44秒 | 障害者の自立

 10月15日までの3日間、福井県で第18回全国障害者スポーツ大会が開かれた。13の正式競技(個人6、団体7)に、全国から約5600人が参加。グランドソフトボールは、鹿児島県が優勝した。来年は、10月12日から茨城県で開かれる。7月から視覚障害の認定基準が変わったため、今大会から視覚障害選手の「障害区分」が一新された。前回大会までは3区分だったのが、「視力0から0・01まで」「その他の視覚障害」の2区分になった。そのため、従来の大会記録はリセットされた。視覚障害選手の陸上と水泳の記録(敬称略)は次の通り。大会出場の目安としてほしい。

ニコニコニュース       2018年11月11日


「雇用水増し」の検証結果 9割に手帳、診断書なし 故意性は認定できず

2018年11月13日 11時28分25秒 | 障害者の自立

 中央省庁による障害者雇用数の水増し問題で、第三者検証委員会(委員長・松井巌元福岡高検検事長)の検証結果が10月22日、関係府省連絡会議で報告された。昨年6月時点で国の33の行政機関のうち28機関で計3700人(実数)が不正に計上された。このうち約93%に当たる3426人は、障害者手帳や指定医による診断書を持っていなかった。

 報告書は「障害者の範囲や確認方法を恣意的に解釈していた。

2018年11月11日         毎日新聞


社会人3年目で発達障害に気づいた男性 離婚危機を乗り越えた「Slack術」

2018年11月13日 10時25分02秒 | 障害者の自立

 昨年から大きな話題になっている「大人の発達障害」。SPA!で特集を組んだところ「自分もそうかもしれない」「知人が驚くほど当てはまる」と反響があった。発達障害の当事者たちは、その特性から職場や家庭でさまざまな困難に直面している。彼らが経験してきたトラブルや解決策を聞いた。

◆妻とはSlackで事務連絡。障害をアイデアで克服中

 妻とはゴミ出しや買い物を含め、“事務連絡”をすべてSlack(ビジネス向けコミュニケーションツール)でやり取りしています」

 そう話すのは、ASDとADHDの特性を持つ吉田洋介さん(仮名・28歳)だ。吉田さんは現在、障害者雇用の会社員。発達障害に気づいたのは社会人3年目のときだった。当初は仕事についていけず、思い悩み休職する時期もあったが、発達障害だとわかってからはマルチタスクが苦手だという自分の特性を理解。それ以降、仕事では「飲み会の出欠連絡に返答する」といった些細なことも含め、ワードにすべて記入するようにしたという。

「そうしたら苦手だった業務管理も、今では一般社員の人たちより得意になりました」という吉田さんだが、仕事で気を張るぶん、私生活では気が抜けてしまう。

「物をなくすことも多いですし、この前は未払い通知に気づかず水道が止まりました。そんなことが積み重なり離婚の危機が何度もあったので、どうにかしないとなと」

 そこで冒頭のようなSlack活用術を生み出した。

「LINEだと連絡が流れて消えますが、Slackにしてから夫婦間の用事を忘れることがなくなりました」

 現在はSlackを「何日までに手続きをする」などが書かれたToDoリスト、「頼まれたもの」をまとめたWishリスト、旅行などイベントごとに立てるチャンネルなど用途別にフル活用。さらに大きな副次効果もあった。

「昔は会話中に妻から頼まれ事をされると、それ以降の会話に集中できなかったんです。今はその場でSlackに打ち込むので会話が普通にできるようになりました」

 発達障害者ではない人にとっても学びは多そうだ。

障害者手帳を手にする吉田さん

― 大人の発達障害診断リスト ―

2018年11月11日        日刊SPA!