ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

手話をダンスに取り入れて…聴覚障害者が広げる可能性

2019年10月15日 16時16分40秒 | 障害者の自立

♪まっすぐ歩いていこう たまには道草して休もう
岡山放送開局50周年の記念ソング「みらいのとちゅう」。 2019年現在、テレビやインターネット上でミュージックビデオを公開しているが、実はこのダンスには「手話」が取り入れられている。

岡山放送 篠田吉央アナ(手話リポ); 手話ダンスに参加する女の子が、こちらの岡山聾学校にいます。
中学部1年の天野七夏さん(13)。 生まれつき重度の難聴で、両耳に人工内耳をつけて生活しているが、岡山市内の小学校卒業後は、ろう学校に通っている。
(Q.今、手話の勉強をしていますか?) 天野七夏さん; 友達に手話を聞いて覚えて、みんなで話す時に使っています。

周りが騒がしくなければ大体のことが聞き取れるため、これまでは手話を使っていなかったが、コミュニケーションの幅を広げたいと、ろう学校入学後から手話を学んでいる。
天野七夏さん; もっと色んな手話を覚えたい。
総社市の小学6年、吉井優芽さん(12)も現在、手話を勉強中だ。 吉井さんも生まれながらの重度の難聴で、両耳に人工内耳をつけているが、2019年夏から手話を学び始めた。
吉井さんは時には兄弟にも、手話でのあいさつなどを教える。
吉井優芽さん; 七夏ちゃんは手話がとてもうまいが、自分は全然できないので、追いつけるように夏に勉強に行きました 。

実は、2人の共通の趣味はダンス。 2年前からユニットを組んで、これまでにも様々な舞台で披露している。

ダンス中は、耳につけた音を拾う機械が外れてしまうため、片耳のみ装着。このため、聞こえる程度も大幅に悪くなるという。
ダンスの先生; これぐらいで聞こえる?聞こえづらい?

天野七夏さん; レッスンの時つけているクーラーの音がすごくて、音が聞きづらい。
リズムをつかむことはもちろん、動くタイミングを合わせるのも一苦労。
吉井優芽さん; 音の振動でもわかるので、(感じて)合わせている。
一方で、歌の振り付け作りは2019年2月から始まっていた。 歌詞に込めた思いを、ろう者が聞き、手話で表現。それをもとに、ダンススクールの講師が振り付けを考える。
岡山県聴覚障害者福祉協会 佐藤美恵子事務局長; (タイトルの)「みらいのとちゅう」とはどんな意味ですか?
作詞を担当した石田康成さん; 「みらいのとちゅう」イコール「今」。一番新しい時代は「今」なんです。新しい時代はずっと続いていく。
手話は、言葉の意味をくみ取って形にする。 歌詞の「新しい時代」は、今が続いて未来につながると解釈し、「時代」を時刻などの「時」と表すのではなく、「時の流れ」として表現した。
手話通訳 大岡政恵さん; (この動きは)流れを意味する。
岡山放送 篠田吉央アナ; (意味をくみ取って)形にするのが、手話の言葉。
マコトダンスカンパニー 今川誠代表; なるほど、それで理解できました。
この他にも…
岡山県聴覚障害者福祉協会 手話対策部 庄田正子部長; 「出会い」は、1対1ではなくて色んな人と会うので、(手話で)何回も出会うと表現する。
そして、この手話を音楽に合わせると…
♪新しい時代がやってくる 新しい出会いもやってくる

マコトダンスカンパニー 今川誠代表; (手話表現の)本当に伝えたい意味を感じられたのが楽しかった。
ダンスも完成し、天野さんと吉井さんも早速、練習開始。覚えたばかりの手話も使われていて何だか嬉しそう。
天野七夏さん; (指文字で)「せ」「と」
マコトダンスカンパニー NARUMIさん; この指で「せ」「と」なんだ。

岡山放送 篠田吉央アナ(手話リポ); こちらでは、本番に向け全体での練習が行われています。
初めて顔を合わせるメンバーと踊る、今回のダンス。 吉井さん、コミュニケーションが上手く取れず、タイミングも合わない。
そんな中、打ち解けるきっかけとなったのも手話だった。 休憩中に手話について話が弾み、健常者のメンバーも手話への理解が深まったようだ。
健常者メンバー; 「笑顔」という手話をすると、自然と笑顔になる。
健常者メンバー; こういう伝え方もあるんだと、新しい発見になった。

そして収録日。 最後のリハーサルには、手話表現を考えたろう者も立ち合い見守る。
岡山県聴覚障害者福祉協会 佐藤美恵子事務局長; 手話だけでなく、口の動きも読み取れてよかった。
いよいよ本番。
♪まっすぐ歩いていこう たまには道草して休もう
屋外のため音が聞こえづらい部分もあるが、サビの部分も息ぴったりだ。♪新しい時代がやってくる 新しい出会いもやってくる 待ってるばかりじゃしょうがない さぁ迎えにいこう

撮影スタッフ; はい、OKです!
無事、成功を収めた。
天野七夏さん; (手を)大きく動かすのを一番頑張った。
吉井優芽さん; 聞こえなくてもダンスなど色々できるのを、(これからも)みんなに伝えたいと思う。
聴覚障害者と健常者がともに作り上げた手話ダンス。 その手の動きには、踊りの振り付けを越えたメッセージが込められていた。
(岡山放送)


岩手県内4カ所で360人以上孤立 障害者施設など

2019年10月15日 16時06分13秒 | 障害者の自立

 台風19号の影響により、岩手県内では4カ所で360人以上が孤立している。

 宮古市崎山にある障害者施設「はまゆり学園」では土砂崩れで道路が寸断され、教員と生徒計16人が取り残されている。近くの障害者施設「わかたけ学園」も孤立している。両施設とも連絡が取れ、無事は確認できているという。県は防災ヘリで食料品や電池などを搬送する一方、施設につながる道路の復旧を急いでいる。

 他にも釜石市佐須地区と尾崎白浜地区で計344人が孤立し、断水状態になっている。

朝日新聞デジタル          2019年10月14日


障害者差別解消法、改正を

2019年10月15日 15時45分52秒 | 障害者の自立

 障害者差別解消法について考える集会が14日、札幌市で開かれた。講演した障害者団体「DPI日本会議」の崔栄繁議長補佐は、健常者との垣根をなくすため、現在は努力義務にとどまっている「民間企業による合理的配慮」を義務化するべきだと改正を訴えた。
 同法は2016年4月に施行され、行政と民間企業に障害者への差別を禁止し、行政には「合理的配慮」を義務化。施行3年以降に国が必要な見直しをすることを定めている。
 崔氏は「障害者はツアー参加お断り」のような直接的な差別以外に、「電動車いすの人にはお酒は売らない」といった関連差別など禁止の対象として明示すべきだとした。

 札幌市で開かれた障害者差別解消法について考える集会=14日午後  

 札幌市で開かれた障害者差別解消法について考える集会

共同通信      2019年10月14日


障害者就労、課題探る 支援者ら講演

2019年10月15日 15時36分47秒 | 障害者の自立

 第50回中国四国肢体不自由児者父母の会連合会愛媛大会(同連合会連絡協議会など主催)が12日、松山市内のホテルであり、約300人が当事者と支援者による講演などを通じて「障害者の就労」について理解を深めた。

 西条市の社会福祉法人「聖風会」の曽我部一枝理事は、「福祉作業所の運営と働き方の課題について」と題して講演。障害者が農業に参画する農福連携の取り組み例を紹介しながら、個々の事情に応じた多様な働き方ができるよう、仕事の選択肢を増やす重要性を訴えた。10年前と比較し事業所の数は大きく増えたものの、定員割れが増えている現状も指摘。「健全な運営のために事業収入の増収や利用者の継続的就労などを図っていく必要がある」と呼び掛けた。

 パソコンを使った就労などを支援するNPO法人ぶうしすてむ(松山市)の川崎寿洋理事長は、時間と場所にとらわれないテレワークの意義を説明。精度の高い音声や視線入力装置、遠隔操作ができる分身ロボットなど目まぐるしい技術革新を紹介し「障害者雇用の追い風になるのではないか」と期待を述べた。

 シンポジウムでは、一般就労が当たり前になる社会の実現へ向けて、当事者らが自分の生き方や考えを語り合った。

2019年10月14日(月)(愛媛新聞)


障害者がヘルパーを伴って外出するめの「移動支援費」を巡り

2019年10月15日 14時03分58秒 | 障害者の自立

 障害者がヘルパーを伴って外出するめの「移動支援費」を巡り、サービスを実施したように装って神戸市から約191万円を不正に受け取ったとして、兵庫県警捜査2課と垂水署は14日、神戸市垂水区の障害福祉サービス事業所で代表に就いていた男(43)=同区=を逮捕した。

 逮捕容疑は2017年1月~18年2月、実際には行っていない移動支援サービスを提供したとする虚偽の記録や請求書を作成し、市から14回にわたって計約191万4千円をだまし取った疑い。男は県警の調べに「だますつもりはなかった」と容疑を否認しているという。

 この事業所については、障害者の居宅介護と移動支援サービスで介護給付費など約4060万円を不正に請求して受け取ったことが市の調査で明らかになり、18年4月に事業所の指定を取り消された。市は同年10月に詐欺容疑で刑事告訴していた。

時計2019/10/14      神戸新聞NEXT