弱視や下肢障害などがあるおぎようこさんと知的障害者らの作品を展示する「墨あそび詩(ことば)あそび土あそび展」が11月3日午前、大阪府豊中市の市立千里公民館で開かれる。おぎさんは、水墨画や粘土作品などで障害のある人たちのさまざまな思いを表現する取り組みを、約40年前から続けてきた。高齢を理由に、今回を最後にするとしている。
おぎさんは大阪市出身。生まれつきの弱視に加え、20代で交通事故に遭って下肢なども不自由になり、現在は車いすを使う。書家や水墨画家に師事して独自の作風を確立し、障害者とともに創作する「おこらんど」を主宰している。
約40年前に始めた展覧会は当初、障害者の表現や交流の場として月1回のペースで開催していた。だが、近年は数年に1回程度に減少。前回は平成28年秋、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が元施設職員に殺害された同年7月の事件への抗議をテーマに開いた。
今回のテーマは「地球どこいくの?今日のおてんきどうなるの?」。「異常気象が日常生活にも影響してきている。考えていることを表現したい」との思いから決めたという。おぎさんと知的障害者10人の作品計100点を展示し、全身の筋力が低下する難病の女性が書いた自伝も会場に置く。
2019.10.22 za(イザ!)