就職を希望する障害者と企業のマッチングを行う「障害者就職面接会」(佐賀労働局、佐賀県など主催)がこのほど、佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館で開かれた。障害者の雇用を予定している50社が参加し、県内外から約200人の就職希望者が、各社のブースに足を運んだ。
製造業や医療福祉、卸・小売りなどの事業所が参加した。就職希望者は、求人票を参考にしながら関心を持った企業のブースに行き、仕事内容などを質問。家族と一緒に訪れ、条件などを尋ねる姿もあった。
発達障害があり、精神の障害者手帳を持つ60代女性=小城市=は、外出がままならない時期もあったが、8月下旬の豪雨災害ではボランティアを行い「少し自信が出たし、社会とつながりを持つことの大切さを感じた」と面接会に参加した。「福祉関係の仕事ができたら」と配布資料に目を向けた。
企業の担当者は「障害者5人を雇用している。それぞれ熱心に仕事をしてくれ、戦力になっている。いい人材を獲得できたら」(車販売、整備)、「人手不足が続いているため、1~2人を採用したい」(菓子製造)などと話していた。
佐賀労働局によると、県内のハローワークを通じた2018年度の障害者の就職件数は前年度比4・2%増の963件で、9年連続で過去最多を更新している。