ぽちぽち行こう

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「人間失格」と文庫本表紙

2008-07-26 11:55:28 | ネタ
こんにちは。PCが熱いです。

そして昨日のうんつく。私の最高記録です。


最近何度か本屋の店頭や、ネットの話題などで目にしていたのですが、
ジャンプの漫画家さんが定番の文学の文庫本の表紙を描いてらっしゃいますね。
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi2008/special.html#02
なじみのある綺麗なイラストではあるけれど
絵が作品世界を表わしているか、
読者の想像力をそぐのでは、と言う点で物議をかもしていますね。

私個人の正直な意見を言いますと
(この主人公が行動するんだと説明付けるタイプのお話は別として)
文学の挿絵とは最後のイマジネーションは読者にゆだねるように描かれたほうが良いとは思います。
漫画の絵はどうしても目力があるし、絵自体が個性を放出している。
それがないと魅力ある漫画として成立しない大切なものだと思うのですが
文章で全てを説明づける文学の表紙となると、
その個性や目力が邪魔をして、作品に対して絵が俗っぽい印象を与えてしまうと思うのです。
漫画家さんには画力があるから自分の漫画の個性を前面に出さない描き方もできるのかもしれないのだけど、
それでは人気漫画家さんに依頼した意味がない。難しいものです。

ただ、こういう本は、他の出版社からもいろんな表紙で出ているわけで、
いやだったら他の出版社の本を買えばいいだけで
差別化を図り新しい読者を開拓し、売り上げを伸ばすと言う点では
良いことだと思うのです。
好きな漫画家さんなら小説と感想絵も入手できて一石二鳥ともいえるし。
名作だから多くの人に手にとってほしいしね。
私も芥川の「地獄変」は読んだ事なくて、買ってみようという気になりました。

ただ、太宰治の人間失格について

私は太宰の中期の作品が好きで(「駆け込み訴え」「御伽草子」など)
太宰の作品はほとんど読んだのですが、
この表情は作中の人物ではないなあと思います。
太宰は世をすね、孤高の王になって死んでいったのではない
むしろ世の中と自分の距離、自分の位置を保てず、
健全であることを渇望しながら崩れていったイメージがありますので、
これは私の思う「人間失格」ではないなあと思います。

ここで私の「人間失格」をひとつ

わはは。
これでは誰も買わないよ。

太宰がらみでもういっちょ。
家族が青森に旅行して買ってきたお土産。
部屋に飾って、家族を見守ってくれてますが
これはもう「いやげ物」の範疇ですよね。(笑)


長~い文の最後になりましたが、拍手お礼です。
26日0時過ぎに拍手くださった方、
テイルズ連想クイズの反応でしょうか。
夏バテの激励でしょうか。
うれしく受け取らせていただました。どうもありがとうございました!!