前置詞of について

2006年02月15日 07時40分19秒 | 前置詞
前置詞をおさえると、俄然、自分の表現力が拡張されます。事物の関係、特に空間的位置関係、時間的位置関係を明らかにします。「場所」という観念がいかに英語表現で重要であるかは、「登場人物、その関係、場所」についてのartivcle で述べました。
で、前置詞一般について触れたいのですが、その前に前置詞の王様と呼ばれているof について触れたいと思います。(一番よく使われるので、王様と呼ばれている)
of はあまり位置関係には関係がありません。いわばもっと抽象的な事物の関係を規定します。

大体の人がわかっているのですが、ちょっと微妙なところがあります。そこを過ぎると、step up した感じになります。

気にしたいのは A of B のときの AとBの関係です。

所属の、所有の、主体の、目的の、同格の、部分の、of と言葉で整理できます。

以下に説明:
1.所属のof
The leg of tha table is broken.
 テーブルの脚
 テーブルの脚はテーブルに所属している。

2.所有のof
This is a painting of my uncle's.
おじさんが所有しているある一枚の絵。
おじさんが絵を所有している。
 
Betty is a close friend of mine.
ベティは私の親友。
 私が親友を所有している。

3.主体のof
 The love of the Japanese for nature is great.
日本人の自然に対する愛は絶大だ。
 the Japanese( 日本人)(S)が、愛する(love )(V)する。

I enjoyed the play of Shakespeare.
シェイクスピアの劇を楽しんだ。
 シェイクスピアが書いた劇。
  
  Bが行為の主体となっている。

4.目的のof
The writing of a letter is herat -warming.
手紙を書くことは心温まることだ。
 手紙(O)を書く(V)

 Bが行為の対象・目的語となっている。


5.同格のof
The name of Xgyy is a rarity in English.
Xgyyという名前は英語では珍しい。
 the name とXgyyは同格

6.部分のof
The three of the girls are gabby.
その女の子たちの中で3人は饒舌だ。
 3人は女の子たちの中の一部分

ほかにもありますが主なものは以上。

以上の中で意外と難しいのが、「3.主体のof 」「4.目的のof 」です。
実例を挙げます。

This plunge in poplular approval is believed to have been caused by a series of incidents ,including Livedoor's shady stock transactions and its suspected padding of earnings, the reinstatement of the import ban on U.S. beef,the falisification of earthquake resistance data for buildings,and widespread bid-riging.
The biggest blow came from the arrest of Takafumi Horie,....

この例文では
padding of earnings
reinstatement of the import ban
falisification of earthquake resistance data
arrest of Takafumi Horie
は、「4.目的のof 」です。A of Bで、Bが行為の対象となっている。
この種の例文をもう一つ。
Our school promotes discussions and the exchange of ideas.
(Our school promotes exchanging ideas.)

Iranian Foreign Minister Manouchehr Mottaki will vist Japan from Feb.27 to March 1 at the invitation of the Foreign Ministry, the ministry said Tuesday.

Our economy's fundamental strength comes from the ingenuity and hard work of our workers.

この例文では、
the invitation of the Foreign Ministry
hard work of our workers
は、「3.主体のof 」です。A of Bで、Bが行為の主体である。

この種の例文をもう一つ。
The prime minister had the support of most of the voters.
(Most of the voters supported the prime minister.)

私は以前この二つの間で、振り回されたことがあります。どちらか一つはおかしいのだろう。どちらが正しいのか?と思ったのです。どちらもただしわけです。二通りの使い方があることを知らなかったということです。

これを意識して使いこなせるようになると、きわめて便利です。言葉を編み出して行く、名詞を作るなどに際して、役立つわけです。
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