悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

和泉式部集126 奥山に

2007-04-06 06:00:00 | 和泉式部集

2007-0406-yis126
奥山に激しく落ちる滝壷の
たまに散るほど思いつめるな   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○「御返し」。<貴船明神の返歌なので、「御返し」としたもの。但し、『後拾遺集』左註によれば、和泉式部の耳には「男」の声で聞えた、という。>(新潮版) ここでも現代詠は男口で。
¶奥山に…滝つ瀬の=<「たまちるばかり」の序>(同)

¶たま=和泉の「魂」に応えて、「(滝壷の水)玉」「魂」の掛詞。

□和126:おくやまに たぎりておつる たきつせの
      たまちるばかり ものなおもひそ

□悠126:おくやまに はげしくおちる たきつぼの
      たまにちるほど おもいつめるな


短歌写真319 岡なりし

2007-04-06 05:55:00 | 短歌写真
2007-0406-yts319
岡なりし桜の園に聞ゆるは
たれぞ弾きたる祈りなりけり   悠山人

○短歌写真、詠む。
○固有名詞を入れた一首。
□短写319 をかなりし さくらのそのに きこゆるは
        たれぞひきたる いのりなりけり
【写真】これも朔日の撮影なので、もうかなり散ったか。