悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

和泉式部集132 思い遂げ

2007-04-12 05:00:00 | 和泉式部集

2007-0412-yis132
思い遂げ帰る端午の朝だけど
だれも私を妻と見ないわ   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○詞書は長い。「しのびたる男の、いかがおもひけん、五月五日の朝(あした)に、明けての後帰りて、今日あらはれぬるなんうれしき、と言ひたる返り事に」。お見えになった夜はこっそりと、ご用が済んだ今朝は堂堂と。祝日でよかったわね、目立たなくて。でもここは私の仮宿。妻とは見られていないでしょうね。
¶あやめぐさ=<「刈り」(「仮り」をかける)の序。五月五日の景物。邪気を払うために屋根の軒先(端=つま=)にふく。>
¶ねやのつまとや=<「閨の妻」に「根」と「端」をかける。「根」は「あやめぐさ」の縁語。>(この2項、新潮版)
□和132:あやめぐさ かりにもくらん ものゆゑに
      ねやのつまとや ひとのみるらん

□悠132:おもいとげ かえるたんごの あさだけど
      だれもわたしを つまとみないわ
【memo】五月五日・端午節・あやめぐさ・薬玉 これらについては、このブログに何回も登場しているので、左欄でブログ内検索されたし。たとえば次の記事など。
新古今集現代詠025 飽きないで
紫式部集059 薬玉の
紫式部集060 いただいた
紫式部集115 何という
紫式部集118 いつまでも
和泉式部集116 どの家も


俳句写真083 やはらかき

2007-04-12 04:55:00 | 俳句写真
2007-0412-yhs083
やはらかき
風に垂るる
桜かな
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○枝垂桜は、江戸彼岸の仲間。「やはらかき」と来れば、「柳あをめる」の先人を寸借。「しだる」の漢字交じり表記は、「垂る・枝垂る」。『古語辞典』によると、「中古までは四段活用であったが、後世、下二段に転じた。」
□俳写083 やはらかき かぜにしだるる さくらかな
【写真】どうしても夾雑物が入りたがる。ややどんより空を、色域指定で、自然の青空に仕上げる。

image310 花韮

2007-04-12 04:55:00 | images
2007-0412-yim310
title : Ipheion uniflorum
yyyy/mm : 2007/04
memo : 花韮(はなにら)。spring star flower。あるHPには、イフェイオンともいう、などと書いてあった。命名法から言うと、ipheion(希語形)は、iphium(羅語形)になるのが、基本原則。しかし、以前どこかで書いたとおり、例外もあるようなので、これもその類か。きのう、自宅で。