悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

和泉式部集130 数知れず

2007-04-10 05:45:00 | 和泉式部集

2007-0410-yis130
数知れず辛い思いをさせられて
それでもやはり彼が好きなの   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○前書きには、「同じ所なる男の、かきたえにしかば」とあるが、新潮版は、「もと一緒にいた男が、通って来なくなった、の意か。不審。」とする。男女の織り成す心模様は、古今軌を一にするという歌。
¶か(掻)きた(絶)え=終止形は「掻き絶ゆ」。<「かき」は接頭語。1 消息などが絶える。音さたがなくなる。 2 死ぬ。>(古語辞典)
¶みくまの(熊野)の=新潮版は「みくまののうらめしながら」の頭注で、<紀伊国の歌枕「三熊野の浦」(和歌山県東牟婁郡。「三」は美称の接頭語)>とする。この「み」が「見」と、「うら」が「浦」「恨」と、それぞれ懸けられる。また、『古語辞典』では、「みくまのの」見出しに続けて、次の万葉歌を紹介する。
  み熊野の 浦の浜木綿 百重なす
  心は思(も)へど 直に逢はぬかも   柿本人麻呂・万葉集4-0496
□和130:いくかへり つらしとひとを みくまのの
      うらめしながら こひしかるらん

□悠130:かずしれず つらいおもいを させられて
      それでもやはり かれがすきなの


短歌写真322 選び終へ

2007-04-10 05:35:00 | 短歌写真

2007-0410-yts322
選び終へさ動かざるはさながらに
ふりにし雪の柳の山か   悠山人

○短歌写真、詠む。
○日本列島、統一地方選挙終わる。
□短写322 えらびをへ さうごかざるは さながらに
        ふりにしゆきの やなぎのやまか
【写真】先月の撮影
。雪柳の半玉仕立て。